グラミー賞の歴代の一覧です。
| 年 | レコード賞 | アルバム賞 |
|---|---|---|
| 2026 |
ケンドリック・ラマー&シザ
「ルーサー」 (▼) |
バッド・バニー
『デビ・ティラール・マス・フォトス』 (▼) |
| 2025 |
ケンドリック・ラマー
「ノット・ライク・アス」 (▼) |
ビヨンセ
『カウボーイ・カーター』 (▼) |
| 2024 |
マイリー・サイラス
「フラワーズ」 (▼) |
テイラー・スウィフト
『ミッドナイツ』 (▼) |
| 2023 |
リゾ
「アバウト・ダム・タイム」 (▼) |
ハリー・スタイルズ
『ハリーズ・ハウス』 (▼) |
| 2022 |
シルク・ソニック
「リーブ・ザ・ドア・オープン」 (▼) |
ジョン・バティステ
『ウィ・アー』 (▼) |
| 2021 |
ビリー・アイリッシュ
「エヴリシング・アイ・ウォンテッド」 (▼) |
テイラー・スウィフト
『フォークロア』 (▼) |
| 2020 |
ビリー・アイリッシュ
「バッド・ガイ」 (▼) |
ビリー・アイリッシュ
『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ』 (▼) |
| 2019 |
チャイルディッシュ・ガンビーノ
「ジス・イズ・アメリカ」 (▼) |
ケイシー・マスグレイヴス
『ゴールデン・アワー』 (▼) |
| 2018 |
ブルーノ・マーズ
「24カラット・マジック」 (▼) |
ブルーノ・マーズ
『24カラット・マジック』 (▼) |
| 2017 |
アデル
「ハロー」 (▼) |
アデル
『25』 (▼) |
| 2016 |
ブルーノ・マーズ&マーク・ロンソン
「アップタウン・ファンク」 (▼) |
テイラー・スウィフト
『1989』 (▼) |
| 2015 |
サム・スミス
「ステイ・ウィズ・ミー」 (▼) |
ベック
『モーニング・フェイズ』 (▼) |
| 2014 |
ダフト・パンク
「ゲット・ラッキー」 (▼) |
ダフト・パンク
『ランダム・アクセス・メモリーズ』 (▼) |
| 2013 |
ゴティエ
「失恋サムバディ」 (▼) |
マムフォード・アンド・サンズ
『バベル』 (▼) |
| 2012 |
アデル
「ローリング・イン・ザ・ディープ」 (▼) |
アデル
『21』 (▼) |
| 2011 |
レディ・アンテベラム
「ニード・ユー・ナウ」 (▼) |
アーケイド・ファイア
『ザ・サバーブス』 (▼) |
| 2010 |
キングス・オブ・レオン
「ユーズ・サムバディ」 (▼) |
テイラー・スウィフト
『フィアレス』 (▼) |
| 2009 |
ロバート・プラント&アリソン・クラウス
「プリーズ・リード・ザ・レター」 (▼) |
ロバート・プラント&アリソン・クラウス
『レイジング・サンド』 (▼) |
| 2008 |
エイミー・ワインハウス
「リハブ」 (▼) |
ハービー・ハンコック
『リヴァー〜ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』 (▼) |
| 2007 |
ディクシー・チックス
「ノット・レディ・トゥ・メイク・ナイス」 (▼) |
ディクシー・チックス
『テイキング・ザ・ロング・ウェイ』 (▼) |
| 2006 |
グリーン・デイ
「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス」 (▼) |
U2
『原子爆弾解体新書』 (▼) |
| 2005 |
レイ・チャールズ&ノラ・ジョーンズ
「ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン」 (▼) |
レイ・チャールズ&諸唱奏者
『ジーニアス・ラヴ〜永遠の愛』 (▼) |
| 2004 |
コールドプレイ
「クロックス」 (▼) |
アウトキャスト
『スピーカーボックス/ザ・ラヴ・ビロウ』 (▼) |
| 2003 |
ノラ・ジョーンズ
「ドント・ノー・ホワイ」 (▼) |
ノラ・ジョーンズ
『ノラ・ジョーンズ』 (▼) |
| 2002 |
U2
「ウォーク・オン」 (▼) |
諸唱奏者
映画『オー・ブラザー!』サントラ (▼) |
| 2001 |
U2
「ビューティフル・デイ」 (▼) |
スティーリー・ダン
『トゥ・アゲインスト・ネイチャー』 (▼) |
| 2000 |
サンタナ ft ロブ・トーマス
「スムース」 (▼) |
サンタナ
『スーパーナチュラル』 (▼) |
| 1999 |
セリーヌ・ディオン
「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」 (▼) |
ローリン・ヒル
『ミスエデュケーション』 (▼) |
| 1998 |
ショーン・コルヴィン
「サニー・ケイム・ホーム」 (▼) |
ボブ・ディラン
『タイム・アウト・オブ・マインド』 (▼) |
| 1997 |
エリック・クラプトン
「チェンジ・ザ・ワールド」 (▼) |
セリーヌ・ディオン
『フォーリング・イントゥ・ユー』 (▼) |
| 1996 |
シール
「キス・フロム・ア・ローズ」 (▼) |
アラニス・モリセット
『ジャグド・リトル・ピル』 (▼) |
| 1995 |
シェリル・クロウ
「オール・アイ・ウォナ・ドゥ」 (▼) |
トニー・ベネット
『MTVアンプラグド』 (▼) |
| 1994 |
ホイットニー・ヒューストン
「オールウェイズ・ラヴ・ユー」 (▼) |
ホイットニー・ヒューストンほか
映画『ボディガード』サントラ (▼) |
| 1993 |
エリック・クラプトン
「ティアーズ・イン・ヘヴン」 (▼) |
エリック・クラプトン
『アンプラグド〜アコースティック・クラプトン』 (▼) |
| 1992 |
ナタリー・コール&ナット・キング・コール
「アンフォゲッタブル」 (▼) |
ナタリー・コール
『アンフォゲッタブル』 (▼) |
| 1991 |
フィル・コリンズ
「アナザー・デイ・イン・パラダイス」 (▼) |
クインシー・ジョーンズ&諸唱奏者
『バック・オン・ザ・ブロック』 (▼) |
| 1990 |
ベット・ミドラー
「愛は翼にのって」 (▼) |
ボニー・レイット
『ニック・オブ・タイム』 (▼) |
| 1989 |
ボビー・マクファーリン
「ドント・ウォーリー、ビー・ハッピー」 (▼) |
ジョージ・マイケル
『フェイス』 (▼) |
| 1988 |
ポール・サイモン
「グレイスランド」 (▼) |
U2
『ヨシュア・トゥリー』 (▼) |
| 1987 |
スティーヴ・ウィンウッド
「ハイヤー・ラヴ」 (▼) |
ポール・サイモン
『グレイスランド』 (▼) |
| 1986 |
USAフォー・アフリカ
「ウィ・アー・ザ・ワールド」 (▼) |
フィル・コリンズ
『フィル・コリンズIII(ノー・ジャケッツ・リクワイアード)』 (▼) |
| 1985 |
ティナ・ターナー
「愛の魔力」 (▼) |
ライオネル・リッチー
『オール・ナイト・ロング(キャント・スロー・ダウン)』 (▼) |
| 1984 |
マイケル・ジャクソン
「ビート・イット」 (▼) |
マイケル・ジャクソン
『スリラー』 (▼) |
| 1983 |
TOTO
「ロザーナ」 (▼) |
TOTO
『聖なる剣』 (▼) |
| 1982 |
キム・カーンズ
「ベティ・デイビスの瞳」 (▼) |
ジョン・レノン&オノ・ヨーコ
『ダブル・ファンタジー』 (▼) |
| 1981 |
クリストファー・クロス
「セイリング」 (▼) |
クリストファー・クロス
『南から来た男』 (▼) |
| 1980 |
ドゥービー・ブラザーズ
「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」 (▼) |
ビリー・ジョエル
『ニューヨーク52番街』 (▼) |
グラミー賞は世界最大の音楽賞。1959年に始まった。 非営利団体「レコーディング・アカデミー」が主催。 同アカデミーの会員の投票によって決まる。 会員は、一定以上の優れた功績を残した歌手、演奏家、作曲家、プロデューサーら。 売上よりも作品の質や芸術性が評価される。
1万3000人が投票権を持つ(2025年時点)。
音楽の全ジャンルが対象で、91の部門がある。 このうちレコード賞、楽曲賞、アルバム賞、新人賞の4つは全てのジャンルが対象となる「総合部門(General Field)」であり、「主要4部門(ビッグ4)」と呼ばれる。この中でも一番価値があり、最高栄誉(トップ・プライズ)とされるのがアルバム賞。
音楽の全ジャンルが対象で、91の部門がある。 このうちレコード賞、楽曲賞、アルバム賞、新人賞の4つは全てのジャンルが対象となる「総合部門(General Field)」であり、「主要4部門(ビッグ4)」と呼ばれる。この中でも一番価値があり、最高栄誉(トップ・プライズ)とされるのがアルバム賞。
音楽の全ジャンルが対象で、91の部門がある。 このうちレコード賞、楽曲賞、アルバム賞、新人賞の4つは全てのジャンルが対象となる「総合部門(General Field)」であり、「主要4部門(ビッグ4)」と呼ばれる。この中でも一番価値があり、最高栄誉(トップ・プライズ)とされるのがアルバム賞。
「レコード賞」と「楽曲賞」はいずれもシングルが対象だが、レコード賞は歌手や演奏者など「制作者」を対象とするのに対して、楽曲賞は「作曲・作詞」を対象とする。
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| 2024年 主要4部門 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
マイリー・サイラス
(Miley Cyrus) 「フラワーズ」 (Flowers) ディスコやファンクの影響を受けたポップソング。 米ビルボード誌の2023年グローバル年間チャート1位。全世界43か国で1位を獲得した。 自身にとって「レッキング・ボール」(2013年)以来の大ヒットとなった。 「花なら自分で買うわ」という歌詞。 過去の恋愛を回顧し、別れた男がしてくれたことは、全て自分自身でできる、と強調している。 元夫の俳優リアム・ヘムズワース(2020年離婚)に向けられた返答歌(レスポンス・ソング)だと言われており、ヘムズワースの誕生日に発売された。 とはいえ、復讐心よりも「自己愛」がメインテーマだと解釈されており、曲からしみわたる強さが共感を呼んだ。 ハスキーで抑制のきいた歌声も魅力。 グラミーは初受賞。ポップソロ賞と併せて2冠。スター女性歌手たちがひしめく超激戦区をダブルで制した。 父親のビリー・レイ・サイラスはカントリー歌手。 2019年に米国最大のヒットとなった「オールド・タウン・ロード」でグラミーのポップデュオ/グループ賞などを獲っており、親子二代での受賞となった。 1992年テネシー州生まれ。10代向けテレビ番組「ハンナ・モンタナ」(2006年~)の主役アイドルとして一世を風靡。16歳のときに出したシングル「パーティ・イン・ザ・USA」(2009年)はアンセム化した。 2013年の4枚目のアルバム『バンガーズ』でアイドル路線から脱却。商業的に大成功し、グラミー賞に初ノミネート(ポップ・アルバム部門)された。 それから10年を経て本年度リリースされた8枚目アルバム『エンドレス・サマー・バケーション』は円熟の一作。 第一弾シングルとなった本曲を含め、30代にさしかかった自分を実直に表現し、幅広い世代に響いた。 <受賞スピーチ▼> |
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| 楽曲賞 |
ビリー・アイリッシュ
(Billie Eilish) 「ホワット・ワズ・アイ・メイド・フォー?」 (What Was I Made For?) 社会現象となった映画「バービー」の挿入歌。劇中の絶妙なタイミングで流れ、観客を泣かせた。 風刺やギャグがてんこ盛りの映画にあって、物語の本質的なメッセージを届けるアンカーのような役割を果たした。 「私は何のために作られたの?」という曲名の通り、自らの存在意義を問いかける歌。 人生の曲がり角に来た人の戸惑いや達観、希望が描かれる。 テーマの普遍性と美しいメロディにより、バービーやアイリッシュのファン層だけでなく、シニア層まで幅広く共感を得た。 心に染み込んでくるアイリッシュのソフトな高音ボーカルも魅力。歌手としての卓越した表現力がこれまで以上に称賛された。 いつものように兄フィニアスと2人で作曲した。グレタ・ガーウィグ監督から脚本の草稿を見せてもらい、主人公にインスパイアされて書いたという。兄妹2人が同時に陥った作曲家としてのスランプを打ち破る作品になったとされる。 2001年12月、米ロサンゼルス生まれ。デビュー後の2020年グラミー賞で主要4部門を全制覇。翌年もレコード賞を獲った。楽曲賞は2回目。 <受賞スピーチ▼> |
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| アルバム賞 |
テイラー・スウィフト
(Taylor Swift) 「ミッドナイツ」 (Midnights) 4度目のアルバム賞獲得という新記録を樹立した。 これまではフランク・シナトラ、スティービー・ワンダー、ポール・サイモンと最多タイ記録で並んでいたが、 34歳という若さで伝説の偉人たちをあっさり抜き去った。 2作目「フィアレス」により史上最年少(20歳)での初受賞を果たしたのが2010年。 カントリーから完全脱却したポップ作「1989」で2度目(2016年)、 フォーク調の内省的な「フォークロア」で3度目(2021年)の受賞を飾っていた。 本作は通算10枚目のスタジオ・アルバム。 「夜中の与太(よた)話」を集めたコンセプト・アルバムで、自身の「寝れない夜」が発想の元になったという。 抑制の効いたサウンドと歌唱が特徴。 2022年10月にリリースされ、しばらく米アルバムチャート1位を独走。 シングルチャート上位10位までを本作の収録曲が独占するという前代未聞の事態も起こした。 キャリア最高級の商業的な成功となった。 1989年12月、米東部ペンシルベニア州生まれ。 10歳からカラオケ大会やカントリー音楽イベントで歌唱力を発揮。 その才能を伸ばすべく、両親と共にカントリーの中心地である南部テネシーに転居した。 12歳でギターを手にしてから本格的に曲をつくり始め、早くも14歳で作詞・作曲者として大手音楽出版社と契約。 授業中はノートに詞を書き留め、放課後はデモテープを作ってレコード会社に送る日々だったという。 2006年に16歳でカントリー歌手としてデビュー。 設立されたばかりのインディーズ・レーベル「ビッグマシン・レコード」の第1弾アーティストだった。 みずみずしくさわやかな歌声で人気を獲得。 学生生活の不安や、引っ込み思案の女の子の片思いなどを歌のテーマとして取り上げ、若者から絶大な支持を集めた。 簡素ながらセンス抜群のファッションも魅力とされた。 「ユー・ビロング・ウィズ・ミー」などの大ヒットを連発しつつ、 ポップやロックの領域に足場を移行。「シェイク・イット・オフ」のような心浮き立つ大衆歌も生み出し、グラミー賞を次々と獲得していった。 2020年ごろからは私小説的な作風が目立つようになり、誌や曲調に深みが増した。 ファン層の厚みと熱烈ぶりは桁違い。 2023年のツアーでは米国史上最高のコンサート収入を獲得した。その模様を収めた映画も全米で爆発的にヒット。 ビジネスセンスも秀逸で、音楽界の傑出したリーダーとして業界全体を引っ張る。 <受賞スピーチ▼> |
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| 新人賞 |
ヴィクトリア・モネ
(Victoria Monét) ※R&B歌手。新人賞とレコード賞を含む7部門ノミネートを果たした。 既に作詞作曲家として輝かしい経歴を持っており、 とくにアリアナ・グランデのデビュー当初から共作者として有名。 グランデの大ヒットアルバム「サンキュー、ネクスト」でも大半の曲づくりに参加し、グラミー賞ノミネートに名をつらねた。 2023年8月、37歳でリリースした待望の初アルバム「ジャガー2」が称賛された。 1989年、米国アトランタ生まれ。ジャネット・ジャクソンやデスティニーズ・チャイルドらの影響を受けたという。 <On My Mama▼> <Party Girls▼> <受賞スピーチ▼> |
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| 2023年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
リゾ
(Lizzo) 「アバウト・ダム・タイム」 (About Damn Time) ※気分を高揚させる曲。ディスコの鼓動が響くファンク音楽であり、肯定主義者のリゾらしさが溢れる。グルーヴに満ちたベースラインやフルートの旋律、爽快なコーラスも持ち味。コロナ禍を乗り切った世界への祝福の念を込めたという。 4作目のアルバムからの第一弾シングル。大ブレイクした前作「Cuz I Love You」では、グラミー(2020年)の主要4部門すべてにノミネートされたが、ビリー・アイリッシュに全敗を喫した。ポップ部門やR&B部門での受賞にとどまった。 今回の主要4部門では、ビヨンセとアデルという2大歌姫が有利と予想されていたが、シンプルで底抜けな陽気さのある米国らしい本作が大どんでん返しを起こした。 【配信:アマゾン】 <受賞スピーチ> <授賞式での歌唱> |
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|
楽曲賞 ※作曲・作詞者が対象 |
ボニー・レイット
(Bonnie Raitt) 「ジャスト・ライク・ザット」 (Just Like That) (作曲・作詞:ボニー・レイット) ※デビューから52年の大ベテラン歌手兼ギターリスト。 グラミー賞は13個目。 1990年に「ニック・オブ・タイム」でアルバム賞を受賞して以来、2度目の主要4部門での受賞となった。 「Just Like that your life can change (そんな風に人生が変わることもある)」と唄う本作は、レイットが単独で作詞・作曲した。歌詞のインスピレーションとなったのは、地元ニュースで知ったある女性の話。その女性は、脳死状態になった息子の臓器移植を申し出て、別の男性の命を救った。後日、その男性と面会したところ、男性から「私の胸に手を当てて、息子さんの心臓の鼓動を感じてみませんか」と言われたという。 通算21作目のアルバムのタイトル曲になった。 【配信:アマゾン】 <受賞スピーチ> |
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| アルバム賞 |
ハリー・スタイルズ
(Harry Styles) 「ハリーズ・ハウス」 (Harry's House) ※おしゃれで骨太なポップアルバム。 「ハリーズ・ハウス」という題名は、ハリーが尊敬する日本の音楽家、細野晴臣の1973年の名盤「ホソノ・ハウス」から付けられた。来日した際に「ホソノ・ハウス」と出会い、惚れ込んだという。サウンド面でも、細野らが1970年代後半から1980年代にかけて流行させたシティ・ポップ(都会的な現代音楽)の影響を受けた。「ホソノ・ハウス」と同様、歌詞世界は内省的。 ソロ歌手として3作目のアルバムである。一世を風靡した英国ボーイ・バンド「ワン・ダイレクション」の活動が休止したのが6年前。ソロ1作目は大成功したが、グラミーには完全に無視された。2作目も大ヒットだったが、主要4部門のノミネートからは外され、ポップ部門にて初受賞を果たした。 今作は過去2作をさらに上回る特大ヒットとなり、時代を代表するシンガー・ソングライターとしての評価もさらに高くなった。 グラミーでも主要3部門全てにノミネートされ、このうち最高の栄誉とされるアルバム賞を制した。アデルやビヨンセといったグラミー常連の強豪を抑えての栄冠。「アイドル出身」というマイナス要素を完全に払拭した。 【配信:アマゾン】 <受賞スピーチ> |
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| 新人賞 |
サマラ・ジョイ
(Samara Joy) ※ジャズ歌手。圧倒的な歌唱力と表現力が高く評価された。ジャズ歌唱アルバム賞との2冠を獲得。 ニューヨーク出身。ゴスペル音楽一家で育った。ニューヨーク州立大学に在籍中にシンガーとしての傑出した才能を見いだされてデビューした。受賞時23歳。 【配信:アマゾン】 <受賞スピーチ> |
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| 2022年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
シルク・ソニック (Silk Sonic) 「リーブ・ザ・ドア・オープン」 (Leave the Door Open) 動画→ 動画(和訳)→ 動画(ライブ)→ 甘くて爽やかなソウル調の歌。1970年代に流行した都会的なフィラデルフィア・ソウルのサウンドが、郷愁を誘います。 「君のためにドアを開けたままにしておくよ」というメッセージ。それはロマンチックな口説き文句であると同時に、コロナ禍で閉塞感を抱える人たちの心を解きほぐす開放的な曲として共感を得ました。 シルク・ソニックは、グラミー賞常連のブルーノ・マーズ(36歳)と、歌手兼ラッパーのアンダーソン・パーク(36歳)の2人によるR&Bユニット。本作が第一弾のリリースとなりました。 2人は、ブルーノの2017年の欧州ツアーでパークが前座を務めたことをきっかけに意気投合。ツアーの合間に一緒に音楽をつくるようになりました。 アンダーソン・パークはラップ部門やR&B部門で過去3個のグラミー賞を獲得するなど、優れた音楽家として知られていましたが、天才的プロデューサーでもあるブルーノがさらに力を引き出しました。 今回のグラミーでシルク・ソニックはレコード賞、楽曲賞の主要2冠に加えて、R&B歌唱賞、R&B楽曲賞も獲得。計4冠に輝きました。 ブルーノ・マーズは2010年代のグラミー賞において、アデルとともに最強の受賞歴を誇った王者。今回も大衆音楽の黄金期だった1970年代を想起させるノスタルジックな曲でベテランのグラミー会員の心をつかみました。 ブルーノ・マーズのレコード賞受賞は3度目。2016年に「アップタウン・ファンク」、2018年に「24Kマジック」で受賞しています。3回の受賞は、サイモン&ガーファンクルのポール・サイモン(「ミセス・ロビンソン」「明日に架ける橋」「グレイスランド」)に続き史上2人目です。 なお、シルク・ソニックの第一弾アルバムは2022年11月発売だったため、今回のグラミーの期限に間に合いませんでした。 |
※歴代のレコード賞→ 戻る↑ |
|
楽曲賞
※作曲・作詞者が対象 |
シルク・ソニック (Silk Sonic) 「リーブ・ザ・ドア・オープン」 (Leave the Door Open) (作曲・作詞:ブルーノ・マーズ&アンダーソン・パーク&Dマイル&ブロディ・ブラウン) 動画→ 動画(和訳)→ <受賞スピーチ> |
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| アルバム賞 |
ジョン・バティステ
(Jon Batiste) 「ウィ・アー」 (We Are) 動画→ 配信(Amazon)→ ジョン・バティステは、ジャズ、R&Bなどを幅広く手がける異才の音楽家。歌手(シンガー・ソングライター)でありピアニストです。35歳。 米南部ニューオーリンズ地区出身。黒人の音楽一家に生まれ、幼少期から才能を発揮。学生時代からピアノ演奏のアルバムを出していました。 ニューヨークの名門「ジュリアード音楽院」の仲間とともに結成したバンドが、地上波テレビのコメディ番組のレギュラーバンドとして抜擢され、お茶の間でも有名になりました。 米ピクサー映画「ソウルフル・ワールド」の音楽を担当し、アカデミー賞(2021年)で作曲賞を受賞。 今回グラミー賞では最多となる11個のノミネートを獲得し、音楽業界を驚かせました。アルバム賞を獲得した『We Are』は8枚目のスタジオアルバムです。 <受賞スピーチ> |
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| 新人賞 |
オリビア・ロドリゴ (Olivia Rodrigo) 動画→ 動画(和訳)→ 動画→ 19歳の自作歌手(シンガー・ソングライター)。カリフォルニア州出身。 16歳でディズニーの配信ドラマ「ハイスクール・ミュージカル」に俳優として出演。「ドライバーズ・ライセンス」で歌手デビューしました。 ドライバーズ・ライセンスは、運転免許をとり、さっそく住宅街をドライブをしている少女の話。「共鳴できる歌」として世界中で愛されました。 米ビルボードで初登場1位を獲得。8週連続トップを維持しました。デビューシングルとして史上最長の連続1位の記録となりました。 デビューアルバムアルバム『サワー(Sour)』も大ヒット。音楽評論家たちは「Z世代が生んだ傑作」として称賛。とりわけ率直で勇敢な歌いっぷりが支持を集めました。 ロドリゴは主要4部門全てでノミネートされました。大方の事前予想では、レコード賞と楽曲賞で最有力と見られていましたが、ブルーノ・マーズ率いるシルク・ソニックに敗れました。 一方、ポップ部門で「ポップ・ソロ賞」と「ポップ歌唱アルバム賞」を受賞。3冠となりました。 <受賞スピーチ> |
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| 2021年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
ビリー・アイリッシュ (Billie Eilish) 「エヴリシング・アイ・ウォンテッド」 (Everything I Wanted) 2年連続のレコード賞の受賞。2001年、2002年のU2(ユーツー)以来の快挙となった。 ピアノ伴奏によるスローな曲。飛び降り自殺する夢を見た後、不安定な精神状態と向き合うために書いたという。兄フィニアスと共同で作曲・作詞。兄との絆も表現されている。 動画→ 動画(歌詞と和訳)→ 動画(ライブ)→ 配信(Amazon)→
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| アルバム賞 |
テイラー・スウィフト (Taylor Swift) 「フォークロア」 (Folklore) 今回で3度目のアルバム賞。史上4人目の快挙となった。女性では初。 8枚目のスタジオ・アルバム。フォーク音楽の要素を取り入れ、全体的に詩的で落ち着いた雰囲気なのが特徴。同時に、米国インディ・ロック界を代表するバンド「ナショナル」のメンバーらを主要制作陣に迎え、新しい音響アートの世界を追及した。 米ビルボードのアルバムチャートで8週1位を獲得。 動画→ 配信(Amazon)→
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| 楽曲賞 |
ハー(H.E.R)
「アイ・キャント・ブリーズ」 (I Can't Breathe) (作曲・作詞:H.E.R、ディーマイル、ティアラ・トーマス) ※黒人男性が警察官に取り押さえられ、「息が出来ない(I can't breathe)」と言いながら窒息死した事件をテーマにした歌。 動画→ 歌詞(動画)→ 配信(Amazon)→
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※歴代の楽曲賞→ 戻る↑ |
| 新人賞 |
ミーガン・ジー・スタリオン (Megan Thee Stallion) 動画→ 配信(Amazon)→
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ビリー・アイリッシュがレコード賞、アルバム賞、楽曲賞、新人賞の主要4部門すべてを独占しました。主要四部門の同時受賞は、1981年のクリストファー・クロス以来、39年ぶり。史上2人目の快挙です。テイラー・スウィフトが保持していたソロ・アーティストとしてのアルバム賞受賞の最年少記録も塗り替えました。
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| 2020年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
ビリー・アイリッシュ
(Billie Eilish) 「バッド・ガイ」 (Bad Guy) 地を這うようなビートとベースが特徴。 アイリッシュならではのウィスパーボイス(ささやき声)とともに、ダークな雰囲気を醸し出している。 始まった瞬間、不穏だがキャッチーなベースが鳴り響く。 どこか聴き覚えがあるような親しみやすさと、今まで聴いたことがないような異質さが同居。 中毒性が高く、何度もリピートしてしまう。 暗くて内省的なのに踊れる。 公式ビデオでは、タランチュラが口を這い、目から黒い涙を流す。 アイリッシュは主要4部門を独占。クリストファー・クロスに次いで史上2人目。39年ぶりの快挙。 Amazon→
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※歴代のレコード賞→ |
| アルバム賞 |
ビリー・アイリッシュ
(Billie Eilish) 「ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?」 (When We All Fall Asleep, Where Do We Go?) 授賞式時点で18歳。最優秀アルバム賞を受賞した年齢としては、テイラー・スウィフトの最年少記録を塗り替えた。 21世紀生まれのアーティストとして初の全米アルバム1位に輝いた。 ジェネレーションZのティーンエイジャーの心情を表現し、 世界中の若者を熱狂させた。タイトルの意味は「私たちは眠りについたらどこに行くの?」。兄と共同で自宅で制作。 米ロサンゼルス出身。両親はともに俳優。 わずか14歳で、自主制作のシングル「オーシャン・アイズ」をインターネット上で発表した。 兄フィネアスが自身のバンドのために書いた曲だった。 メジャーデビューにあたって、レコード会社は大物プロデューサーを起用することを提案したという。しかし、アイリッシュはこれを拒否。兄フィアネスとの共同作業を貫いた。 トラップ(ヒップホップ)の重低音、ジャズのコード感、インディー・フォークの繊細さ、そしてホラー映画のような不気味な音響効果。これらが一つのスタイルとして統一されており、新鮮味がたっぷり。 睡眠麻痺(金縛り)、ナイトメア(悪夢)、希死念慮、環境問題など、10代が抱える不安や孤独が、装飾せずにダークなまま表現されている。 【配信:アマゾン】 |
※歴代のアルバム賞→ |
| 楽曲賞 |
ビリー・アイリッシュ (Billie Eilish) 「バッド・ガイ」 (Bad Guy) (作詞・作曲:ビリー・アイリッシュ&兄フィニアス・オコネル) 動画(歌詞ビデオ)→ |
※歴代の楽曲賞→ |
| 新人賞 |
ビリー・アイリッシュ
(Billie Eilish) 動画→ デビューアルバムAmazon→ |
※歴代の新人賞→ |
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| 2019年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
チャイルディッシュ・ガンビーノ (Childish Gambino) 「ジス・イズ・アメリカ」 (This is America) ヒップホップ(ラップ)として史上初のレコード賞。 明るく多幸感のあるアフリカ風の合唱(ゴスペル)から、突如として重苦しく攻撃的なトラップ・ミュージックへと急転換する。アフリカ系文化の陽気さと、アメリカ社会の暴力的な現実の対比が表現されている。 「今のアメリカはこうだ(This Is America)」という残酷な現実を、最高レベルのエンターテインメントとしてパッケージ化し、世界中に突きつけた。その芸術性と批評性の高さが、保守的と言われてきたグラミー賞の審査員たちを動かした。 動画→ Amazon→ |
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| アルバム賞 |
ケイシー・マスグレイヴス
(Kacey Musgraves) 「ゴールデン・アワー」 (Golden Hour) 2010年のテイラー・スウィフト『Fearless』以来のカントリー作品のアルバム賞。 カントリー音楽の伝統的なバンジョーやスチール・ギターの音色に、ボコーダー(ロボットボイス)やシンセサイザーを融合。「銀河系カントリー」とも称される浮遊感のあるサウンドを作り上げた。 アルバム全体が心地よさを包む。派手な演出に頼らず、透明感のある歌声と、無駄を省いたミニマルで洗練されたプロダクションが、聴く人に「深い癒やし」を与える。 ローリングストーン誌が2018年ベストアルバムに選出。 【配信:アマゾン】 |
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| 楽曲賞 |
チャイルディッシュ・ガンビーノ (Childish Gambino) 「ジス・イズ・アメリカ」 (This is America) (作詞・作曲:チャイルディッシュ・ガンビーノ、ルドウィグ・ゴランソン) 動画→ Amazon→ |
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| 新人賞 |
デュア・リパ (Dua Lipa) デビューアルバムAmazon→ |
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| 2018年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | ブルーノ・マーズ (Bruno Mars) 「24カラット・マジック」 (24K Magic) 4分弱という短さに、これでもかというほどフック(耳に残るメロディ)を詰め込んだ。 「指を鳴らせ!」「みんなで騒ごう!」「俺は最高にリッチでハッピーだ!」と屈託なく歌い上げる。独特の「タメ」や「遊び心」のある歌い方は、「スワッグ(自信に満ちた振る舞い)」を感じさせる。 内省的なトラップ(ヒップホップの一種)が勢いづく中で、あえてシンプルに「パーティー、贅沢、ダンス」といったポジティブ性を前面に押し出した。それが逆に新鮮で、多くの層に支持された。 1970年代後半〜80年代のファンク、ソウル、1990年代のウェストコースト・ヒップホップのエッセンスを咀嚼(そしゃく)したうえで、豪華で洗練された現代的サウンドに仕上げた。 動画→ Amazon→ |
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| 楽曲賞 | ブルーノ・マーズ (Bruno Mars) 「ザッツ・ホワット・アイ・ライク」 (That's What I Like) 現代的なトラップ・ミュージックのビート感と、甘いR&Bのメロディを違和感なく溶け込ませた。 誰にとっても親しみやすい究極のポップ音楽。 動画→ |
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| アルバム賞 |
ブルーノ・マーズ (Bruno Mars) 「24K Magic」 (24カラット・マジック) 動画→ ブルーノ・マーズを世界最高峰へと導いた3作目のスタジオ・アルバム。2010年代の音楽シーンにおいて、世代やジャンルの垣根を超え、最も広範な支持を獲得したポピュラー・ミュージックの金字塔である。 全編を通して「音楽を純粋に享受する歓喜」に満ちている。時代の潮流であった内省的なサウンドとは一線を画す、圧倒的にポジティブで外向的なエネルギーが特徴。無駄を排除し、細部まで職人技が光る9曲で構成されている。 1990年代ニュー・ジャック・スウィングの熱狂を、21世紀のモダンな音響設計で鮮やかに再興させ、ノスタルジーと革新性を高次元で融合させた。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | アレッシア・カーラ
(Alessia Cara) 動画→ |
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アデルが「最優秀レコード賞」「最優秀楽曲賞」「最優秀アルバム賞」の主要3部門をすべて受賞。2012年にも同じ3部門を独占しており、「主要3部門独占を2回成し遂げた史上初のアーティスト」になった。
| 2017年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | アデル (Adele) 「ハロー」 (Hello) Aメロのささやくような繊細な歌い出しから、サビの「Hello from the other side!」で爆発する圧倒的な声量まで、1曲の中での感情の起伏が凄まじく、聴き手を一瞬で引き込む。 Aメロででは、ピアノと歌声、そしてかすかな背景音のみ。プロデューサーのグレッグ・カースティン自身が弾いたピアノは、あえて「こもったような、少し遠くで鳴っているような音」に調整されている。これにより、聴き手は「アデルが暗い部屋で一人で電話をかけている」という孤独な情景を瞬時にイメージさせられる。 サビの冒頭「Hello from the other side!」の瞬間に、厚みのあるドラム、重厚なベース、そして何層にも重ねられたシンセサイザーが一気に押し寄せる。この「静」から「動」への落差が、感情の決壊を表現しており、鳥肌が立つような衝撃を生む。 制作中、もっと多くの楽器やアレンジが試されたというが、アデルとグレッグ・カースティンは、最終的に「歌声を邪魔するものはすべて削る」選択をしたという。 動画→ |
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| 楽曲賞 | アデル (Adele) 「ハロー」 (Hello) (作詞・作曲:アデル&グレッグ・カースティン) 「過去の自分や、かつての恋人への謝罪と未練」という、誰もが人生で一度は感じる感情を突いた。単なる失恋ソングではなく、大人になってから振り返る「若かったあの頃」へのノスタルジーが、世代を超えて支持された。 動画→ |
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| アルバム賞 |
アデル (Adele) 「25」 当時、音楽業界はすでにストリーミング(Spotifyなど)へ移行し、アルバムを丸ごと買う習慣が薄れていました。 当初、アデルはストリーミング配信を制限し、「CDやダウンロードで購入して1曲目から最後まで聴く」という体験を世界中に強いた。これに世界が熱狂したことが、「アルバムという作品形態の重要性」を再認識させた。 アメリカで発売初週に338万枚を販売。それまで15年間破られなかったイン・シンク(*NSYNC)の記録を塗り替え、史上最大の初週売上を記録した。 前作『21』が「失恋の痛み」をぶつけたアルバムだったのに対し、今作『25』は「過去の自分、失った時間、そして大人になること」との和解(Make-up)をテーマにした。母親になり、20代半ばを迎えた彼女が歌う「もう若くない自分への戸惑い」は、同世代だけでなく、かつて若者だった全世代の共感を誘った。 動画→ 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | チャンス・ザ・ラッパー (Chance The Rapper) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 2016年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | マーク・ロンソン ft ブルーノ・マーズ (Mark Ronson ft. Bruno Mars) 「アップタウン・ファンク」 (Uptown Funk) 昔のファンクを知る世代には「懐かしく」、知らない若い世代には「最高にクールで新しい」と感じさせる全世代対応のサウンド。 楽器の音がアクセントをずらして重なり合うことで、聴き手に「次はどう来る?」という心地よい緊張感を与え続ける。 ブルーノ・マーズは、サビの「Uptown funk you up, Uptown funk you up」で拍のジャストの位置よりもわずかに遅らせて歌うことで、ファンク特有の「重み」と「粘り」を生み出している。 マーク・ロンソンは本曲の制作において、「ヴィンテージのアナログ機材」に徹底的にこだわったという。デジタル録音ではなく、あえて古いアンログ・テープのマシンを使用。デジタルでは出せない温かみのある歪みや、音がギュッと詰まったような「パンチ力」を生んだ。 動画→ |
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| 楽曲賞 | エド・シーラン (Ed Sheeran) 「シンキング・アウト・ラウド」 (Thinking Out Loud) (作詞・作曲:エド・シーラン&エイミー・ワッジ) 動画→ |
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| アルバム賞 |
テイラー・スウィフト (Taylor Swift) 「1989」 「フィアレス」に次ぐ2度目のアルバム賞。 本作で完全にカントリーから脱却した。バンジョーやフィドルの演奏がない一方で、シンセサイザーやドラムマシン、さらにボーカルのエフェクトを駆使した。 自身の誕生年(1989年)前後の音楽スタイルを、現代的にアップデート。マックス・マーティンやシェルバックといったヒットメーカーと組み、シンセサイザーやドラムマシンを多用した「きらびやかで少し切ない」80年代風サウンドを構築した。 当時、このノスタルジックなサウンドは非常に新鮮で、その後の音楽シーンのトレンドを作ったとも言われる。 シングル「Shake It Off」「Blank Space」「Bad Blood」の3曲が全米1位を獲得。アルバム全編がポップ・ソングの教科書のような完成度を誇る。 「個人の物語(日記のような歌詞)」を「世界中の誰もが口ずさめるポップ・アンセム」へと昇華させた。これによって彼女は単なるスターから、時代を象徴するアイコンへと登り詰めた。
【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | メーガン・トレイナー (Meghan Trainor) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 2015年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | サム・スミス (Sam Smith) 「ステイ・ウィズ・ミー~そばにいてほしい」 (Stay with Me) 単なるラブソングではなく「ワンナイトスタンドの翌朝、寂しさから相手にいてほしいと願う」という、人間の弱さや孤独を赤裸々に描いた本作。この「正直な脆弱さ」が、サム・スミスの繊細なファルセットと完璧にマッチし、聴く人の感情を強く揺さぶった。 「僕の心を壊して、この4つのグラミー賞を獲らせてくれたあの男性に感謝したい」とスピーチし、実体験に基づいた感情がいかに強力なレコードを生むかを証明した。 サビで響く重厚なコーラスは、本物のゴスペル隊を呼んで録音したように聞こえるが、実はサム・スミス自身の声を約20〜40回重ねて作られた。 動画→ |
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| 楽曲賞 | サム・スミス (Sam Smith) 「ステイ・ウィズ・ミー~そばにいてほしい」 (Stay with Me) (作詞・作曲:サム・スミス、ジェームス・ネイピア、ウィリアム・フィリップス) 動画→ |
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| アルバム賞 |
ベック (Beck) 「モーニング・フェイズ」 (Morning Phase) 派手なヒット曲はないが、「極上の音響で綴られる、大人のための祈りのような音楽」として評価された。「ロックが獲った最後の最優秀アルバム賞」とも言われる。 2002年の傑作『Sea Change』と同じミュージシャンを起用し、ベックのキャリアで最も評価の高い「内省的なフォーク・ロック」の路線をさらに深化させた。 ベックの父であるデビッド・キャンベルが手掛けた壮大なストリングス・アレンジが、アコースティックな響きと調和している。同時に「最優秀アルバム技術賞(非クラシック部門)」も受賞しており、スピーカーの前に座ってじっくり聴くための「オーディオ作品」としてのクオリティが非常に高いのが特徴。 90年代から革新的な作品を出し続けてきたベックに対し、長年の功績を称える「キャリア・アワード」的な意味合いも含まれていたと言われてる。 |
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| 新人賞 | サム・スミス (Sam Smith) |
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| 2014年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | ダフト・パンク ft ファレル・ウィリアムス&ナイル・ロジャース (Daft Punk) 「ゲット・ラッキー」 (Get Lucky) 4つのコードが延々と繰り返されるシンプルなディスコ曲。 当時、パソコン一台で完璧な音色を作れる「EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)」が音楽シーンの主流だった。しかし、ダンスミュージックの先駆者であるダフト・パンクが選んだのは、その真逆の道だった。 打ち込みやサンプル音源を極力排除し、超一流のミュージシャン(ナイル・ロジャースやネイザン・イーストら)を集めてスタジオでセッションを重ねた。 デジタル録音ではなく、あえて70年代のようなアナログテープに録音することで、耳に心地よい「温かみ」や「人間らしいグルーヴ」を追求した。 ギターを担当したナイル・ロジャースが、特有の軽快なカッティング(ギター奏法)で、ディスコ黄金期のDNAを注入した。 メインボーカルは、ファレル・ウィリアムス。伸びやかで甘いハイトーンボイス(ファルセット)が、曲のキャッチーさと瑞々しさを支えた。ファレルとダフト・パンクは以前から親交があり、あるパーティーでファレルがダフト・パンクの2人に「君たちが何かやるなら、僕はただそこにいるだけでもいい。タンバリンを叩くだけでもいいから参加させてくれ」と直談判したという。 動画(音のみ)→ |
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| 楽曲賞 | ロード (Lorde) 「ロイヤルズ」 (Royals) (作詞・作曲:ロード&ジョエル・リトル) 動画→ |
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| アルバム賞 |
ダフト・パンク (Daft Punk) 「ランダム・アクセス・メモリーズ」 (Random Access Memories) 1970年代のソフトロック、80年代のディスコ、そして未来的な電子音が一つの作品として完璧に融合された。 自身の資金を投じ、最高峰のスタジオを長期間貸し切り、超一流の職人(ミュージシャンやエンジニア)を招集。世界最高のドラマーやベーシストに「生」で演奏させ、それをあえて古いアナログテープに記録した。 電子音楽の頂点にいたダフト・パンクが「一番大切なのは、人間の演奏と、最高の録音技術だよ」と、音楽の本質を突きつけた。 ダフト・パンクは常にロボットのマスクを被っているが、本作は「ロボット(機械)が人間の感情や魂(ランダム・アクセス・メモリー)を手に入れようとする過程」がテーマ。 |
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| 新人賞 | マックルモアー & ライアン・ルイス (Macklemore & Ryan Lewis) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 2013年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | ゴティエ ft キンブラ (Gotye ft Kimbra) 「サムバディ・ザット・アイ・ユースト・トゥ・ノウ ~失恋サムバディ」 (Somebody That I Used to Know) 前半はゴティエが「ひどい振られ方をした」と嘆くが、後半でキンブラが登場し「あなたは自分の都合ばかり。過去を書き換えないで」と反撃する。どちらが正しいわけでもない、泥臭く、気まずい「元恋人」という関係性のリアルさが、世界中のリスナーの古傷をえぐった。 ブラジル人ギタリスト、ルイス・ボンファの楽曲「Seville」の一節を引用した、少し寂しげなナイロンギターのループが持ち味。派手なシンセサイザーに頼らず、木琴(シロフォン)のような素朴な音色を主役に据えたことで、聴き手の耳に新鮮な衝撃を与えた。 ゴティエ(ウォーリー・デ・バッカー)が、オーストラリアの実家の納屋を改造した簡易スタジオで、何ヵ月もかけて一人で作り上げた。その後、無名に近かった歌手キンブラに後半のボーカルを依頼。彼女は友人のアパートの寝室で、マイク一本で自分のパートを録音してゴティエに送ったという。 動画→ |
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| 楽曲賞 | ファン (Fun.) 「ウィー・アー・ヤング~伝説のヤングマン」 (We Are Young) (作詞・作曲:ファン&ジェフ・バスカー) 動画→ |
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| アルバム賞 |
マムフォード・アンド・サンズ (Mumford & Sons) 「バベル」 (Babel) 前作『Sigh No More』で世界に衝撃を与えた彼らが、その期待を軽々と超えてきたのが本作『Babel』。合唱を誘うアンセム的な構成が、よりスケール大きく進化した。 エレクトロ・ポップやEDMが主流になりつつあった当時、バンジョー、アコースティック・ギター、ダブルベースという「生楽器」だけでスタジアムを揺らしたマムフォード・アンド・サンズは、非常にセンセーショナルだった。『Babel』は、ツアーで鍛え上げられたバンドの結束力がそのまま録音されており、聴き手を圧倒するパワーに満ちている。 若いインディー・ファンから、ボブ・ディランを聴いて育った世代まで、幅広い層を味方につけたことが、保守的な面もあるグラミー会員の投票を後押ししたようだ。 動画(アルバム)→
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| 新人賞 | ファン (Fun) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
アデルが主要3部門を制覇し、6冠。事前の予想通り、圧倒的な強さだった。
授賞式のテレビ中継が、米国において、史上2位の視聴者数(3991万人)を記録した。 直前に急死したホイットニー・ヒューストンの急死直後の追悼を兼ねて行われたことも影響したようだ。 なお、史上1位は、マイケル・ジャクソンが「スリラー」をひっさげて8冠に輝いた1984年。
| 2012年 | ||
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| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | アデル (Adele) 「ローリング・イン・ザ・ディープ」 (Rolling in the Deep) 当時の音楽シーンに「人間の声が持つ根源的なパワー」を再認識させた。失恋直後の「震え」「かすれ」「怒りによる声のひっくり返り」がそのままパッケージされており、この「剥き出しの感情」が、聴き手の心に刺さる説得力を生んだと言われる。 アデルの歌唱の最大の特徴は、高音域でも裏声に逃げず、太い地声(あるいは地声に近いミックスボイス)で歌い切る技術だとされるが、本作でも、重量感のある高音を響かせ、曲のテーマである「屈しない強い意志」を聴覚的に表現した。 ポップス、R&B、ロック、さらには保守的なカントリー・ミュージックのリスナーまでをも虜にした。 動画→ |
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| 楽曲賞 | アデル (Adele) 「ローリング・イン・ザ・ディープ」 (Rolling in the Deep) (作詞・作曲:アデル&ポール・エプワース) 動画→ |
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| アルバム賞 |
アデル (Adele) 「21」 20代前半(当時21歳)でありながら、数々の苦労を重ねてきたベテラン歌手のような、深みと渋みのある声の質感が魅力。 一人の男性との破局から生まれた「コンセプト・アルバム」に近い側面を持っている。単に悲しむだけでなく、「Rolling in the Deep」のような怒り、「Someone Like You」のような未練と受容、「Set Fire to the Rain」のような情熱など、失恋に伴う複雑な感情が1枚のアルバムに凝縮された。 このストーリーの深さが、シングル曲を聴くだけでは得られない「アルバムとしての体験」をリスナーに提供した。 当時、音楽界はデジタルへの移行期で、それまでの収益源だったCDの売上が激減し、業界は不況のどん底にあった。その中で『21』は全世界で3000万枚以上を売り上げ、2011年と2012年の2年連続で世界一売れたアルバムとなった。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | ボン・イヴェール (Bon Iver) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
エミネム(Eminem)がアルバム『Recovery』とシングル『Love the Way You Lie』で、まさに「完全復活」を世界に見せつけていた。主要部門を総なめにする姿を期待して見ていたファンにとって、相当な「がっかり感」がある授賞式だった。
| 2011年 | ||
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| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | レディ・アンテベラム(現Lady A) (Lady Antebellum) 「ニード・ユー・ナウ ~いま君を愛してる」 (Need You Now) カントリー音楽に馴染みのないリスナーでも抵抗なく聴ける、洗練されたポップ性が持ち味。カントリー特有の泥臭さを抑えつつ、アコースティックな温かみとモダンなロック・ポップの質感を両立。「誰にとっても心地よい、質の高い音楽」として受け入れられた。 深夜1時過ぎ、寂しさに耐えられず、元恋人に電話してしまう、という内容。「誰もが一度は経験したことがある、情けなくて切ない瞬間」を、飾らない言葉で描いたストーリーが響いた。 楽器数を抑え、ボーカルの生々しさを際立たせる手法。ヒラリー・スコットとチャールズ・ケリーの男女交互の歌声が、「男性側も女性側も同じように後悔している」という立体的なドラマを生んだ。 動画→ |
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| 楽曲賞 | レディ・アンテベラム (Lady Antebellum) 「ニード・ユー・ナウ ~いま君を愛してる」 (Need You Now) (作詞・作曲:レディ・アンテベラム&ジョッシュ・カー) 世界で一番有名な『深夜のラブソング』。"Said I wouldn't call, but I lost all control and I need you now." (電話なんてしないって決めていたのに、自制心がきかなくなってしまった。今すぐ君が必要なんだ)という、「過去の決意」と「現在の心境」の対比が魅力的。 動画→ |
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| アルバム賞 |
アーケイド・ファイア (Arcade Fire) 「ザ・サバーブス」 (The Suburbs) エミネム、レディー・ガガ、ケイティ・ペリーといった、時代を象徴するメガヒット・スターたちを抑えて、カナダのインディー・ロックバンドが頂点に立った。世界中が驚愕した瞬間だった。 郊外(Suburb)で育つ若者の焦燥感、退屈、過去へのノスタルジーをテーマにした壮大なコンセプト・アルバム。 最初から最後まで通して聴くことで完成する芸術性が、単なる「ヒット曲の詰め合わせ」ではない「作品」として、玄人たちの票を強く引きつけた。 メンバー全員がマルチプレイヤー(複数の楽器を操れる奏者)であり、管弦楽器を駆使した重層的なサウンドが魅力。本作は、デビュー作の『Funeral』のような「剥き出しの情熱」や、前作『Neon Bible』のような「荘厳でダークな大聖堂サウンド」とは少し質感が異なり、より「洗練された、映画のような広がり」へと進化した。 2010年8月の発売直後にビルボードで初登場1位。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | エスペランサ・スポルディング (Esperanza Spalding) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 2010年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | キングス・オブ・レオン (Kings Of Leon) 「ユーズ・サムバディ」 (Use Somebody) レディー・ガガ(全世界を震撼させた衝撃)、ブラック・アイド・ピーズ(パーティー・アンセムの王)、ビヨンセ(圧倒的歌唱力とカリスマ)、テイラー・スウィフト(カントリーからポップへの伝説の始まり)といった大スターによるハイレベルな争いを制したのは、玄人好みの渋いサザン・ロック・バンドだった。 ザラついたギターの質感、うねるベース、そして加工されていない生のドラムの音、ボーカルのケイレブの、絞り出すような、砂を噛んだようなハスキーボイス。デジタルの波に疲れていたプロの耳に「これぞ本物のレコーディング(Record)だ」と響いたのかも知れない。 いずれにせよ、当時のグラミーの「ロック偏重」を象徴する選択だ。 動画→ |
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| 楽曲賞 | ビヨンセ (Beyoncé) 「シングル・レディース (プット・ア・リング・オン・イット)」 (Single Ladies~Put a Ring on It) (作詞・作曲:ビヨンセ、Thaddis Harrell、Terius Nash、Christopher Stewart) 動画→ |
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| アルバム賞 |
テイラー・スウィフト (Taylor Swift) 「フィアレス」 (Fearless) 動画→ 動画(2021年の再録音版)→ 20歳での受賞。最年少記録を更新した。2作目のスタジオ・アルバム。 ビルボードのアルバムチャートで、通算11週にわたって1位を獲得した。同チャートで10週以上1位を獲得したのは、同じくグラミー賞最優秀アルバムに輝いたサンタナの「スーパー・ナチュラル」(1999年)以来の快挙だった。 米国で500万枚以上、世界で800万枚以上を売り上げた。 カントリーを基調としながら、 キャッチーでポップな「ユー・ビロング・ウィズ・ミー」「ラブ・ストーリー」が幅広い層の心をつかんだ。 収録された13曲は全て自ら単独または共同で作曲・作詞した。 天才ソングライターとしての力をいかんなく発揮した。 1989年生まれ。2006年にデビュー。 若々しいさわやかな歌声で人気を獲得。 学生生活の不安や、引っ込み思案の女の子の片思いなどを歌のテーマとして取り上げ、 10代を中心とした若者から絶大な支持を集めた。 みずみずしい歌声、キュートなルックス、長身でモデルのようなスタイル、清潔感のある簡素ながらセンス抜群のファッションなども魅力となった。 テイラーはこの年、アルバム賞に加えてカントリー・アルバム賞、カントリー楽曲賞、女性カントリー歌唱賞も獲り、計4冠。(参考:プレナス投資顧問) 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | ザック・ブラウン・バンド (Zac Brown Band) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
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09年 | 08年 | 07年 | 06年 | 05年 | 04年 | 03年 | 02年 | 01年 | 00年 |
| 2009年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | ロバート・プラント&アリソン・クラウス (Robert Plant&Alison Krauss) 「プリーズ・リード・ザ・レター」 (Please Read The Letter) 「ハードロックの神様」と「ブルーグラスの女王」が、ダウナーでミステリアスな音楽を作り上げた。 ロバート・プラント(レッド・ツェッペリン、当時60歳)は低く、掠れた、不穏な響きを強調しており、「喪失感」や「祈り」のような重層的な感情がにじみ出る。年齢を重ねたからこそ出せる「枯れた渋み」が評価ポイント。 まるで夜の荒野で録音したような、湿り気と乾きが共存する独特のサウンド。プロデューサーのT・ボーン・バーネットは、音を詰め込む現代のポップスとは真逆の「隙間の多い、埃っぽい、ヴィンテージな音響を構築した」と評価された。 動画→ |
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| 楽曲賞 | コールドプレイ (Coldplay) 「美しき生命(ビバ・ラ・ビダ)」 (Viva La Vida) (作詞・作曲:コールドプレイ) 動画→ |
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| アルバム賞 |
ロバート・プラント&アリソン・クラウス
(Robert Plant & Alison Krauss) 「レイジング・サンド」 (Raising Sand) イギリスのロック・レジェンド(プラント)と、アメリカの伝統音楽の女王(クラウス)が組むことで、古いアメリカの音楽を、現代のクールな音楽として再表現した。 選曲が巧み。忘れ去られた古いR&Bやカントリーの曲を、まるで新曲のように洗練された形で蘇らせた「キュレーションのセンス」も称賛された。 多くのロック・スターが全盛期の声を追い求め、結果として衰えを感じさせてしまう中、「高い声で叫ぶ男」として知られたプラントは「今の自分にしか出せない低い声」を最大の武器にした。 空気感や奥行きを重視するプロデューサー、T・ボーン・バーネットの手腕が光る。「音圧でごまかさない、上質な演奏と歌そのものの力」が、レコード賞とのダブル受賞へと導いた。 最優秀カントリー・コラボ賞を受賞した収録曲「キリング・ザ・ブルース」などの静寂も魅力。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | アデル (Adele) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 2008年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | エイミー・ワインハウス (Amy Winehouse) 「リハブ」 (Rehab) 1960年代のモータウンやソウルを彷彿とさせる歌唱と演奏。生楽器の響きを活かしたサウンドが魅力。 ハスキーでブルージーな歌声で、アルコール中毒のリハビリ拒否を宣言する。自分のダメさをエンターテインメントに昇華した不敵さが、音楽的な凄みとして受け取られた。 プロデューサーのマーク・ロンソンによるザラついたアナログ感のある音作りは、タイムレスな音楽として支持された。 動画→ |
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| 楽曲賞 | エイミー・ワインハウス (Amy Winehouse) 「リハブ」 (Rehab) (作詞・作曲:エイミー・ワインハウス) アルコール依存症の治療(リハビリ施設への通所・入所)を拒絶するという、個人的な告白。 依存症の治療という重いテーマを、「No, No, No!」と軽快なモータウン・ビートに乗せて突っぱねる。 この「開き直り」の姿勢が、ジャズやブルースの伝統にある「悲劇を笑い飛ばす」という精神を感じさせるとして、批評家たちを唸らせました。 動画→ |
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| アルバム賞 |
ハービー・ハンコック
(Herbie Hancock) 「リヴァー~ジョニ・ミッチェルへのオマージュ」 (River: The Joni Letters) カニエ・ウェストやエイミー・ワインハウスを抑えて、ジャズ界の巨匠ハービー・ハンコックが頂点に立った。ジャズ作品が最優秀アルバム賞を獲得したのは、1965年の『ゲッツ/ジルベルト』以来、43年ぶりの快挙。 シンガーソングライターの伝説ジョニ・ミッチェルへのオマージュ作品。ジョニの難解で美しい楽曲を、ハービーがピアノで再解釈。フォークロック特有の「浮遊感」を、複雑なテンション・コード(ジャズ特有の不協和音に近い豊かな響き)に置き換えることで、原曲の魂を維持したまま、新しい洗練されたサウンドに仕立て上げた。 「歌とピアノの濃密な会話」も魅力。ノラ・ジョーンズ、ティナ・ターナー、レオナード・コーエンなど、ジャンルも世代もバラバラな歌手たちの才能を「ハービーのピアノ」という一つの空間に集約。極上のアートとして構築した。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | エイミー・ワインハウス (Amy Winehouse) |
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| 2007年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | ディクシー・チックス (The Dixie Chicks) 「ノット・レディ・トゥ・メイク・ナイス」 (Not Ready To Make Nice) イラク戦争を始めたブッシュ大統領を批判したことで、カントリー系ラジオ局からボイコットされ、殺害予告まで受けた彼女たちの反撃ソング。 猛烈なバッシングの後、対イラク開戦の根拠とされた「大量破壊兵器の存在」が嘘だったことが明らかになり、彼女たちの正当性が証明されるのだが、チックスは「ほら見たことか、私たちが正しかったでしょう?」というドヤ顔をするのでなく、「殺害予告や排斥の事実は消えない」という個人的な怒りにフォーカス。自身に語りかけるように、「Not Ready To Make Nice」と唄った。 バッシングの嵐の中で、いくら傷ついても、自分たちの信念を裏切らなかったナタリー・メインズらの高潔な姿勢が、魂を絞り出すようなボーカルに凝縮されている。 ■見事なクレッシェンド構造 ●1番のAメロ 徐々に音圧が増していくクレッシェンド構造(次第に盛り上がっていく構成)が、聴き手の感情を増幅させる。曲の冒頭は、抑制されたアコースティック・ギターとピアノ、そしてナタリーの少し掠れた低い歌声から始まる。暗闇で一人で自分に言い聞かせているような、内省的な雰囲気です。ここでは「怒り」よりも「深い悲しみ」が勝っている。 ●サビ サビに入った瞬間、ドラムが力強く加わり、音が横に広がります。ここで「悲しみ」が「決意」へと変わる。 ●後半のブリッジ〜ラスト 曲の後半にかけて、ナタリーの声はさらに高く、鋭くなっていく。重厚なストリングスや力強いリズムセクションが重なっていく。最後のサビ(コーラス)に向かう直前、感情を一段階「ギアチェンジ」させるような管楽器(ホーン)やストリングスが響く。まるで「凱旋」と「決意」のファンファーレのように聞こえる。湿っぽさが消え、「私はもう逃げない」という覚悟が音として具現化される瞬間だ。ナタリーの叫びに近いボーカルに対して、ホーンセクションが「そうだ、行け!」と背中を強く押しているような、圧倒的な肯定感がある。 動画→ |
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| 楽曲賞 | ディクシー・チックス (The Chicks) 「ノット・レディ・トゥ・メイク・ナイス」 (Not Ready To Make Nice) (作詞・作曲:ディクシー・チックス&ダン・ウィルソン) この曲の凄さは、比喩に逃げず、現実に起きた恐怖と怒りをそのまま歌詞に叩きつけた点にある。 「And it’s a sad, sad story when a desk clerk at a hotel hands over a letter that says I’d better shut up and sing, or my life will be over.」(母親が子供に、会ったこともない人を憎むべきだと教えるなんて、本当に悲しい話。ホテルのフロント係が、「黙って歌ってろ、さもなくば命はないぞ」と書かれた手紙を渡してくるなんて、本当に悲しい話だわ)。これは比喩ではなく、ナタリー・メインズに実際に届いた殺害予告のことを歌っている。「Shut up and sing(黙って歌ってろ)」は、当時の彼女たちに向けられたバッシングの象徴的なフレーズだった。 そのうえで、「仲直りするつもりはないし、引き下がるつもりもない(I’m not ready to make nice, I’m not ready to back down.)」と語る。 「Not Ready To Make Nice」という言葉は、裏を返せば「まだ傷が癒えていない」という告白でもある。無理に「もう平気よ」と強がるのではなく、「まだ怒っているし、まだ悲しい」と、自分の心境をさらけ出す勇気が、聴き手の共感を呼ぶ。 動画→ |
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| アルバム賞 |
ディクシー・チックス
(Dixie Chicks) 「テイキング・ザ・ロング・ウェイ」 (Taking the Long Way) 「Not Ready to Make Nice」だけでなく、アルバム全体が彼女たちの実体験、恐怖、友情、そして家族について綴られている。嵐に巻き込まれ、傷つき、それでも再生していく一連のストーリーが完結している。 例えば「Lullaby」は、騒乱のまっただ中で、自分たちの子供や大切な人への愛を歌った曲。怒りだけでなく、深い愛が彼女たちの原動力であったことが伝わる。 彼女たちが受けた不当なバッシングに対し、このアルバムで「私は屈しない」と示したことは、同じように社会の同調圧力に苦しんでいた多くの人々に勇気を与えた。 ロック界の巨匠リック・ルービンを迎え、レッド・ツェッペリンのようなロックの力強さと、カリフォルニアの爽やかなシンガーソングライター的な感性を融合させた。 アルバムタイトルの「Taking the Long Way(遠回りをする)」には、「近道(カントリー業界のルールに従うこと)を選ばず、自分たちの信じる困難な道を行く」という決意が込められている。 最大の武器は、デビュー当時から続く3人の完璧なハーモニー。本作では、その使い方がより「情緒的」かつ「劇的」になっている。フィドル(バイオリン)やバンジョーの音色と、3人の声の倍音が溶け合うようにミキシングされている。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | キャリー・アンダーウッド (Carrie Underwood) |
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U2とグリーン・デイという大ロック勢力が、再びグラミーを制圧。時代の寵児となったカニエ・ウェストの主要部門での受賞を阻んだ。
| 2006年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | グリーン・デイ (Green Day) 「ブルバード・オブ・ブロークン・ドリームス」 (Boulevard Of Broken Dreams) 当時大流行していたカニエ・ウェストの「Gold Digger」を抑えて、グリーン・デイの前の年のアルバム『アメリカン・イディオット』からの地味な曲が受賞。 アルバム『アメリカン・イディオット』は、先行シングルのタイトル曲が「怒り」を代弁したのに対し、「Boulevard...」はその背後にある「虚無感」や「疎外感」を代弁した。 動画→ |
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| 楽曲賞 | U2 「サムタイムズ・ユー・キャント・メイク・イット・オン・ユア・オウン」 (Sometimes You Can't Make It On Your Own) (作詞・作曲:U2) 動画→ |
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| アルバム賞 |
U2
(ユーツー) 「原子爆弾解体新書~ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム」 (How to Dismantle an Atomic Bomb) 「またU2か!」との突っ込みが多方面から入った受賞。 U2は1990年代に『Zooropa』や『Pop』(1997年)で実験的なエレクトロニカに傾倒したが、前作『All That You Can't Leave Behind』(2000年)で王道のギター・ロックに戻り、大成功を収めた。 今作は、その「王道回帰」をさらに仕上げた作品。ジ・エッジの鋭いギターリフとボノの力強いボーカル。当時の選考委員(年配者が多かった)にとって、混沌とする音楽シーンの中で「これこそが質の高いロックアルバムだ」という正解を提示されたような感覚があったのだろうか。 U2はこの年、ノミネートされた5部門すべてを制覇するという完全勝利を収めた。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | ジョン・レジェンド (John Legend) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 2005年 | ||
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| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | レイ・チャールズ with ノラ・ジョーンズ (Ray Charles ft Norah Jones) 「ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン」 (Here We Go Again) レイ・チャールズは授賞式の半年前(2004年6月)に亡くなった。2人の声とピアノだけで成立するシンプルかつオーセンティックな録音。 ブラック・アイド・ピーズの「レッツ・ゲット・イット・スターテッド」、グリーン・デイの「アメリカン・イディオット」、アッシャー「イエー」といった、時代を象徴する爆発的なヒット曲を抑えての受賞。 動画(音声のみ)→ |
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| 楽曲賞 | ジョン・メイヤー (John Mayer) 「ドーターズ」 (Daughters) (作詞・作曲:ジョン・メイヤー) 動画→ |
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| アルバム賞 |
レイ・チャールズ
(Ray Charles) 「ジーニアス・ラヴ~永遠の愛」 (Genius Loves Company) レイ・チャールズが50年以上のキャリアで築き上げた「ジャンルの壁を壊す」というスタイルを、最後に見事に証明してみせた遺作。 ノラ・ジョーンズ(ジャズ/ポップ)、B.B.キング(ブルース)、ウィリー・ネルソン(カントリー)、エルトン・ジョン(ロック)、グラディス・ナイト(ソウル)など、あらゆるジャンルの一流アーティストが集結。 音質面でも妥協がなく、最新のサラウンド録音技術などが駆使されている。グラミーの技術部門において「エンジニア賞」「サラウンド賞」「編曲賞」を総なめ。単なる伴奏ではなく、二人のレジェンドの声を最大限に輝かせたオーケストレーションの美しさが認められた。 カニエ・ウェストの『The College Dropout』やグリーン・デイの『American Idiot』といった尖った作品がノミネートされる中で、全世代に愛され、実際にCDが売れまくった本作が幅広い支持を集めた。世界販売枚数は550万枚以上(うちアメリカ国内300万枚以上) |
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| 新人賞 | マルーン5 (Maroon 5) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 2004年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | コールドプレイ (Coldplay) 「クロックス」 (Clocks) レコード賞史上屈指のハイレベルなノミネートの顔ぶれとなったが、唯一の白人系音楽である「クロックス」がさらった。 ピアノのリフが印象的。3連符を基調としたシンプルながら強烈なループが、当時のロックシーンにおいて新鮮に受け止められた。内省的でメランコリックな雰囲気。 ダンスミュージックのようなトランス感もあり、さらにクラシック音楽のような気品も備えている。こうした点が、非常に保守的だったグラミー会員に受けた、ということだろうか。 動画→ |
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| 楽曲賞 | ルーサー・ヴァンドロス (Luther Vandross) 「ダンス・ウィズ・マイ・ファーザー」 (Dance With My Father) (作詞・作曲:ルーサー・ヴァンドロス&リチャード・マークス) 動画→ |
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| アルバム賞 |
アウトキャスト
(OutKast) 「スピーカーボックス/ザ・ラヴ・ビロウ」 (Speakerboxxx / The Love Below) ヒップホップとして史上2回目の最優秀アルバム賞(1999年に受賞したローリン・ヒルの『The Miseducation of Lauryn Hill』に次ぐ)。 「ビッグ・ボーイ(Speakerboxxx)」と「アンドレ3000(The Love Below)」がそれぞれのソロアルバムを合体させた特異な一作。 ビッグ・ボーイは、伝統的なサザン・ヒップホップを極限まで洗練させ、ファンクやダンス・ミュージックに昇華。極上のメロウ・ファンク「The Way You Move」などを盛り込んだ。 一方、アンドレ3000はほとんどラップをせず、歌い、ギターを弾き、プリンスやビートルズを彷彿とさせるサイケデリックでポップな実験音楽を展開。大ヒット「Hey Ya!」を生んだ。 この「陽と陰」「動と静」「伝統と革新」が共存する構成が、前代未聞と言われた。 特にアンドレ側の『The Love Below』は、当時のヒップホップのリスナーだけでなく、ロック、ジャズ、ポップス好きまでを熱狂させた。「Hey Ya!」が象徴するように、もはやジャンルの境界線が消滅しており、保守的なグラミーの投票者たちも、「これが21世紀の新しいポップ・ミュージックの形だ」と認めざるを得なかったようだ。 授賞式のラスト、アンドレ3000がインディアン風の衣装で現れ、緑色のステージで『Hey Ya!』を爆発させたパフォーマンスは伝説的。 |
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| 新人賞 | エヴァネッセンス (Evanescence) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
新人歌手のノラ・ジョーンズが、主要4部門のうちレコード賞、アルバム賞、新人賞を獲得。残る楽曲賞も、ノラ・ジョーンズが歌った曲(作詞・作曲:ジェシー・ハリス)に渡り、完全制圧した。
| 2003年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
ノラ・ジョーンズ (Norah Jones) 「ドント・ノー・ホワイ」 (Don't Know Why) ジャズ、フォーク、カントリー、ポップスを巧みにミックスし、「大人も聴ける良質なポップス」というジャンル(アダルト・コンテンポラリー)を再定義した。 音源のベースは、たった一度のセッションで録られたデモ音源。プロデューサーのアリフ・マーディンは、後からスタジオで完璧に録り直そうとしましたが、どうしても最初のデモが持っていた「切なさ」や「空気感」を超えられませんでした。結局、デモのテイクに最低限の音を重ねて完成させたという。 ピアノ、ベース、ドラム、ギターという最小限の生楽器のみで構成されたオーガニックなサウンドが新鮮で贅沢。 動画→ |
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| 楽曲賞 | ノラ・ジョーンズ (Norah Jones) 「ドント・ノー・ホワイ」 (Don't Know Why) (作詞・作曲:ジェシー・ハリス) 音楽家ジェシー・ハリスは1999年にこの曲を書いた。当時30歳。一方、ノラ・ジョーンズはまだ北テキサス大学の学生だった。 1999年の夏、当時20歳だったノラは、大学の休暇を利用して友人と共にニューヨークへ遊びに行った。そこで、すでにニューヨークの音楽シーンで活動していたハリスと出会う。 二人はすぐに意気投合し、ノラはジェシーが書く楽曲のクオリティに深く心酔する。ジェシーもまた、ノラの唯一無二の声に惚れ込んだ。 この出会いがきっかけとなり、ノラはテキサスに戻った後、「自分の居場所はニューヨークにある」と確信する。そして大学を中退し、1999年の秋には本格的にニューヨークへ移住。 ノラはNYでハリスのバンド「The Ferdinandos」に参加したり、ウェイトレスをしながら小さなクラブで歌う生活を始めた。その中で、ハリスがノラのために(あるいはノラに合うと考えて)提示した曲の一つが、1999年に書かれたばかりの『Don't Know Why』でだった。 2000年にノラは、ハリスらと共にデモ音源を制作する。このデモが名門ジャズレーベル「ブルーノート」の社長の耳に留まり、2001年に契約。そして2002年のデビューアルバム『Come Away With Me』へと繋がっていった。 動画→ |
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| アルバム賞 |
ノラ・ジョーンズ
(Norah Jones) 「カム・アウェイ・ウィズ・ミー(邦題:ノラ・ジョーンズ)」 (Come Away With Me) アルバム全体が、深夜や早朝の静かな時間帯にフィットする「夜のムード」で統一されている。1曲目の『Don't Know Why』から最後の『The Nearness of You』まで、一枚の絵画を見ているかのような一貫した世界観。 聴き始めると部屋の温度がふっと和らぐような、不思議な安心感があり、最後まで聴き込まずにはいられない。 その歌声は、巧みに歌い上げるのではなく、聴き手の心の余白に入り込んでくるような質感。 当時はブリトニー・スピアーズに代表される派手なポップス、激しいヒップホップ、ニューメタルに勢いがあった。こうしたなか、あえて「ささやくように歌う」ノラの音楽は、砂漠の中のオアシスのように、人々の心に響いた。 ジャズの教育を受けてきたノラ・ジョーンズのデビュー作。だが、純粋なジャズではなく、シンガーソングライター的なフォークの温かさ、カントリーの素朴さ、ポップスの親しみやすさが混ざり合っている。 例えば8曲目の「Lone Star」は、美しいカントリー・バラード。「Lone Star(ひとつ星)」はテキサス州の愛称でもありり、都会(ニューヨーク)に出てきた彼女が、遠い故郷を想うような、孤独だけど温かい、究極の「癒やし」がある。 こうしたカントリーやブルースといった「アメリカのルーツ音楽」を、ノラが自分流のジャジーなフィルターを通して、「最高に心地よい子守唄」に変えてしまったのが本作。 |
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| 新人賞 | ノラ・ジョーンズ (Norah Jones) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
少なくともシングルに関しては「大不作」の年だった。
| 2002年 | ||
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| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | U2 「ウォーク・オン」 (Walk On) 2年連続の最優秀レコード賞。 1990年代の実験路線から脱し、シンプルなロックへの回帰を果たした10枚目「オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド」から4枚目のシングル。 アメリカでのチャート最高位は118位。つまり「圏外」。 何しろノミネートの顔ぶれがあまりに弱い。消去法でU2になったということか。 動画→ |
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| 楽曲賞 | アリシア・キーズ (Alicia Keys) 「フォーリン」 (Fallin') (作詞・作曲:アリシア・キーズ) 動画→ |
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| アルバム賞 |
バリアス・アーティスト
(Various Artists) 「映画『オー・ブラザー!』オリジナル・サウンド・トラック」 コーエン兄弟監督の映画のサントラ。アメリカの土着文化(ルーツ)への純粋な回帰と、「草の根の勝利」を成し遂げた音楽史的にも重要な一枚。 1930年代のアメリカ南部で演奏されていたブルース、カントリー、ブルーグラス、ゴスペルといった「ルーツ・ミュージック」を最新の技術で録音し直した。埃っぽくて生々しい「アメリカの魂」が復活。「自分たちの国の音楽の原点はこれだ!」という誇りを呼び起こし、圧倒的な支持を集めた。 ラジオで全くかからず、MTVでも流れない中で、口コミだけで全米1位(累計800万枚近く)を記録した。 監督のコーエン兄弟はまず、「1930年代のミシシッピ州を舞台にした、ホメロスの『オデュッセイア』のパロディ」という映画コンセプトを考案。当時の人々が日常的に聴いていた「本物のルーツ・ミュージック」を映画の屋台骨にしようと考え、ルーツ音楽の深い知識を持つプロデューサー、T・ボーン・バーネットに「音楽を先に作ってほしい」と依頼。バーネットは撮影が始まる前に、アリソン・クラウスやエムルー・ハリスといった一流のミュージシャンを集め、1930年代の楽曲をレコーディングした。 現代のスタジオの「加工された音」を排し、マイクの配置や空気感、演奏者のダイナミズムを最大限に捉える最新のハイファイ録音技術を駆使して、当時の生々しさを再現した。 それまでブルーグラスや古いカントリーは、アメリカ国内でも「ヒルビリー(山出しの田舎者)」の古臭い音楽というネガティブなステレオタイプで見られがちだった。 コーエン兄弟のスタイリッシュな映像と、T・ボーン・バーネットによる高品質な音響が、そのイメージを「高潔で、オーセンティック(本物)な、アメリカの魂」へと180度転換させた。 都市部の若者たちが、バンジョーやマンドリンの響きを「新しい、オーガニックでかっこいいもの」として受け入れ始めた。楽器店では、バンジョー、マンドリン、フィドル(バイオリン)が売上を伸ばした。 プロデューサーはT・ボーン・バーネット。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | アリシア・キーズ (Alicia Keys) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 2001年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | U2 「ビューティフル・デイ」 (Beautiful Day) アルバム『All That You Can't Leave Behind』からの第一弾シングル。アルバムより少し早くリリースされたため、本作が当年度のグラミーの選考対象となり、アルバムは翌年度に回された。 過去2作のアルバム、『Zooropa』『Pop』でテクノやディスコ、サンプリングを多用し、「自分たちが何者か」をわざと隠すような実験を繰り返してきたスーパースター。グループU2。 そんな彼らが、それまでの実験をすべて削ぎ落とし、最も純粋な「U2の骨格」だけで戻ってきた。透明感のあるエッジのギターと、ボノの飾らない歌声。ブリッジ部分から、ギターが重なり合ってエコーしていく展開は、まさに『The Joshua Tree』の頃の空気感を呼び覚ます。 朝っぱらから「神聖な場所」へと導いてくれるような清々しい一曲。 動画→ |
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| 楽曲賞 | U2 「ビューティフル・デイ」 (Beautiful Day) (作詞・作曲:U2) 動画→ |
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| アルバム賞 |
スティーリー・ダン
(Steely Dan) 「トゥー・アゲインスト・ネイチャー」 (Two Against Nature) スティーリー・ダン(ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカー)にとって、1980年の『Gaucho』以来、実に20年ぶりのスタジオアルバムで。 「1小節のギターソロのために40人のギタリストを呼ぶ」と言われるほどの完璧主義者の2人。このアルバムでも、「人間の演奏による、デジタルを超える精密なグルーヴ」を追求したという。それだけに、職人芸が光る。 ロックやポップスの体裁をとりながら、中身は極めて複雑なジャズのハーモニーで構成されている。 歌詞世界で描かれるのは、都会の片隅にいる、ちょっと滑稽で、欲深くて、救いようのない人間たちのスケッチ。「Cousin Dupree」では、数年ぶりに再会した親戚の美少女に、必死で卑屈なアプローチをかける「うだつの上がらない中年男」が主人公。「What Shame About Me」で登場するのは、かつての恋人に再会したものの、自分はしがないモールの店員。見栄を張ろうとして結局失敗し、「俺って情けないよな」と自嘲する。 これらのエピソードを、洗練されたジャズ・ロックに乗せて、突き放したような視線で淡々と語る。冷笑的な知性が光る。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | シェルビィ・リン (Shelby Lynne) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 2000年 | ||
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| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
サンタナ&ロブ・トーマス (Santana featuring Rob Thomas) 「スムース」 (Smooth) 世界中の人たちがとりつかれたように聞きまくったモンスターヒット。 単なるラテン音楽でも、単なるロックでもない。「ラテン・ロック・ポップ」という、誰もが踊れて、かつギタリストも納得する高度な融合を成し遂げた。 伝説のギタリスト、カルロス・サンタナ(当時52歳)と、飛ぶ鳥を落とす勢いだったマッチボックス・トゥエンティのロブ・トーマス(当時27歳)の組み合わせ。「ベテランの究極の技術」と「若手の才能」が、すごい熱量でぶつかり合う。ロブが歌い終わるのを待っていたかのように、サンタナのギターが「ギュイーン」と相槌を打つ会話劇が見事。 イントロのギターが鳴った瞬間に空気が熱を帯び、曲のいたるところに「中毒性」の仕掛けが施されている。 動画→ |
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| 楽曲賞 | サンタナ&ロブ・トーマス (Santana featuring Rob Thomas) 「スムース」 (Smooth) (作詞・作曲:ロブ・トーマス&イタール・シュール) 動画→ |
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| アルバム賞 |
サンタナ
(Santana) 「スーパーナチュラル」 (Supernatural) ラテン音楽を「エスニックな要素」ではなく、世界共通のポップスのスタンダードへと押し上げた。 ロブ・トーマス、エリック・クラプトン、ローリン・ヒル、デイヴ・マシューズ、イーグル・アイ・チェリーなどが歌唱を担当。誰が相手であっても、サンタナのギターが一本鳴った瞬間に「サンタナの世界」に染め上げてしまう。この「主役がギターである」という軸をぶらさずに、ジャンル(R&B、ヒップホップ、ロック)の壁をすべて破壊した。 当時、サンタナは長らくヒットから遠ざかり、大手レーベルから契約を切られてもおかしくない状態だった。かつて彼を世に送り出した名プロデューサー、クレイブ・デイビスと再タッグを組み、52歳にして自己最高の売上(世界で3000万枚以上)を記録した。 サンタナの土着的なギターの超絶技巧と、プロデューサー陣やロブ・トーマスら共演・共作者たちの「ポップセンス」が融合。マジカルな名盤が生まれた。 『Africa Bamba』のように、ラテンの熱量をそのままメインストリームにねじ込んだスペイン語の曲もある。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | クリスティーナ・アギレラ (Christina Aguilera) |
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<80年代へ▼>
99年 | 98年 | 97年 | 96年 | 95年 | 94年 | 93年 | 92年 | 91年 | 90年 |
| 1999年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
セリーヌ・ディオン
(Celine Dion) 「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」 (My Heart Will Go On) 映画「タイタニック」の主題歌。映画とともに世界中を感動を与えた。 冒頭のささやくような繊細な歌唱から、サビでの爆発的なロングトーンまで、セリーヌのダイナミクス(抑揚)の制御が完璧。特に、最後の転調(Key Change)に向けた盛り上がりは、ポップス界における「歌唱力の基準」を一段引き上げたと言われる。 繊細なフルートの導入から、重厚なオーケストレーションへの移行、そして劇的な転調。この構成が、映画『タイタニック』の悲劇的なストーリーと完璧にシンクロした。 作曲家のジェームズ・ホーナーは、映画の劇伴のメロディを、本作にも組み込んだ。観客は映画を観ている間中、その旋律を刷り込まれているため、曲を聴いた瞬間に映画の感動がフラッシュバックさせる。 映画のジェームズ・キャメロン監督は当初、作品の最後にポップソングを流すことに反対していた。しかし、セリーヌの歌声を聴いた瞬間にその考えを変えたという。 全世界で1,800万枚以上のシングル・セールスを記録。 1990年代はホイットニー・ヒューストンやマライア・キャリーなど、歌唱力を前面に出したバラードの黄金期だったが、その究極が本作。 |
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| 楽曲賞 |
セリーヌ・ディオン
(Celine Dion) 「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」 (My Heart Will Go On) (作曲・作詞:ジェームズ・ホーナー&ウィル・ジェニングス) |
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| アルバム賞 |
ローリン・ヒル
(Lauryn Hill) 「ミスエデュケーション」 (The Miseducation of Lauryn Hill) 史上初のヒップホップの最優秀アルバム賞。 ヒップホップがいかに豊かで、美しいメロディや深い精神性と共存できるかを証明した、ヒップホップ史上最も重要なアルバムの一つと評価されている。 ネオ・ソウルというジャンルを完成させた金字塔でもある。1970年代のクラシック・ソウル(生楽器の演奏、精神性の高い歌詞)に、ヒップホップのビートやサンプリング感覚をミックス。「ラップもできるソウルシンガー」として、当時機械的になりつつあったR&Bに「生身の人間味(ソウル)」を吹き込んだ。 この「音楽的な懐の深さ」が、ラップに馴染みのなかった年配のグラミー投票層にも芸術性を認めさることにつながったようだ。 制作時、弱冠22歳(1975年生まれ)。自身の妊娠、失恋、フュージーズの解散、神への信仰、そして母親としての喜びを、生々しくも美しい言葉で綴った。さらにセルフプロデュースまでこなした事実は、当時の音楽界を震撼させた。 そして、ソロとして一枚目だった本作を最後にスタジオアルバムを出さず、文字通り「伝説」と化した。 それにしても、シャナイア・トゥエインの『Come On Over』をおさえて最優秀アルバム賞を受賞したのは凄い。 セリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」が「伝統的なポップスの頂点」としてRecord of the Yearを獲った一方で、ローリン・ヒルがAlbum of the Yearを獲ったこの年は、「王道への敬意」と「新時代への扉」を同時に祝福した、グラミー史上でも稀に見るバランスの取れた年だったと言えるかも知れない。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | ローリン・ヒル |
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| 1998年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
ショーン・コルビン
(Shawn Colvin) 「サニー・ケイム・ホーム」 (Sunny Came Home) コルビンの歌唱は「洗練された、抑制の効いた表現」として高く評価されました。「突き放したような冷淡さ」を持って歌っているのがポイント。歌詞の内容は「家に火をつける」という非常に過激で情熱的なものだが、彼女はそれをあえて淡々と、静かに歌った。この「熱い内容を冷たく歌う」というギャップが、聴き手にサニーという主人公の心の闇や、静かな狂気をよりリアルに感じさせた。 難易度の高いメロディを、あたかも「喋っている」かのように自然に歌いこなす技術も、ベテランならではの職人芸。 レコード(音源)としての評価で特筆すべきは、彼女自身のコーラスの重ね方。サビの部分などで、彼女自身の声が幾重にも重なっている。これが独特の浮遊感と、どこか幻想的な雰囲気を作り出している。メイン・ボーカルとバック・ボーカルの調和が完璧で、声自体が「楽器の一部」として楽曲の質感を形成している点が、プロデューサーやエンジニアからも称賛された。 プロデューサーのジョン・レヴェンタールは、アコースティックな響きを活かしつつ、一定のリズムループを基調にしており、当時のラジオで他のダンス曲やR&Bと並んで流れても違和感のない現代的なグルーヴを生んだ。 イントロから流れるマンドリンのフレーズは、一度聴いたら忘れられないフック(耳に残る仕掛け)になっている。フォークでマンドリンを使うと「カントリー調」や「牧歌的」になりがちだがレヴェンタールはこれを「パーカッシブなフック」として使用した。 売上や知名度だけで言えば、ハンソンやRケリーの方が圧倒的だったが、グラミーは、磨き上げたられた歌唱、レコード・プロダクション、ソング・ライティングの技術の結晶を「頂点」として選んだ。 動画→ |
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| 楽曲賞 |
ショーン・コルヴィン
(Shawn Colvin) 「サニー・ケイム・ホーム」 (Sunny Came Home) (作曲・作詞:ショーン・コルヴィン&ジョン・リーヴェンタール) 「過去を焼き払って人生をやり直す女性」の物語。歌詞の最後で、この女性(サニー)は家に火をつける。収録アルバム『A Few Small Repairs』全体が「離婚と再生」をテーマにしており、この曲はそのクライマックス。単なるポップソングではなく、一編の短編小説のような深みが、グラミー会員の心に響いたようだ。。 |
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| アルバム賞 |
ボブ・ディラン
(Bob Dylan) 「タイム・アウト・オブ・マインド」 (Time Out of Mind) 1990年代のスランプ期を経て、大復活を遂げた一枚。ディランのソングライティング能力が全く衰えていないことを証明した。 1990年9月にリリースした「Under the Red Sky」が批評家に不評を買った。それから数年間、新曲のライティングが進まなくなり、伝統的なフォークのカバーアルバムを2枚出して時間を稼いでいた。このころのライブでは歌唱や演奏が投げやりなことも多かったと言われる。一時は引退も考えていたという。私生活では1992年に離婚もした。 このアルバムの多くの歌詞は、1996年の冬、ディランがミネソタにある自分の農場に滞在していた時に書かれた。当時、ミネソタは記録的な猛吹雪に見舞われ、ディランは家の中に完全に閉じ込められた。やることがなく、外は真っ白な闇。その「逃げ場のない孤独」が、ディランを自分の内面の最も深い場所へと強制的に向かわせた。 当時50代半ば。孤独、後悔、そして避けられない「死」を真っ向から描いた。 例えば収録曲「Not Dark Yet」は、「どこへ行こうとしても、そこにはもう辿り着けない」「かつて愛した感情さえ、もう思い出せない」といったフレーズが続く。人生の終盤に差し掛かった男が、避けられない終わり(死や忘却)を静かに見つめている独白になっている。 別の曲「Tryin' to Get to Heaven」では、多くの過ちを犯し、すべてを失いかけている男が、それでも最後に一筋の光を求めて足掻く姿を描いた。 作曲面では、1930年代の古いブルースやフォークの形式(作曲の型)を土台にした。シンプルで古典的なコード進行を採用。そこに、名プロデューサー、ダニエル・ラノワ(U2『ヨシュア・トゥリー』『焰』『アクトン・ベイビー』、ピーター・ガブリエル『So』など)が現代的な音響を被せた。 深いエコーと重厚な空気感。ディランのしわがれた声が、まるで霧の中から聞こえてくる予言者のように演出されている。 スタジオに11人ものミュージシャンを同時に入れ、マイクを立てて一発録りする手法をとった。これにより、最近の整った音楽にはない「不穏で、生々しい空気の震え」が記録されている。 1997年9月末発売。「ディランはもう終わった」という空気が漂っていた中でのリリースだったため、その凄まじい完成度に世界中が息を呑んだ。多くの評論家が、1975年の『血の轍(Blood on the Tracks)』以来、あるいは60年代の黄金期以来のクオリティだと絶賛した。とくに歌詞の重層的な意味や、安易な希望を歌わない徹底したリアリズムが高く評価された。 なお、本作に収録されているバラード「Make You Feel My Love」は後にアデルらにカバーされ、スタンダード・ナンバーになった。 <受賞スピーチ▼> 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | ポーラ・コール |
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| 1997年 | ||
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| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
エリック・クラプトン
(Eric Clapton) 「チェンジ・ザ・ワールド」 (Change the World) 1993年「ティアーズ・イン・ヘブン」に続いて、「ギターの神」が頂点に立った。 ブルース/ロックの象徴であるクラプトンの渋いボーカルとギターに、ベイビーフェイスが得意とする洗練された都会的なR&Bのプロダクションが合体。モダンなサウンドになっている。 アコースティック・ギターの透明感、スネアドラムの絶妙な残響、50代になったクラプトンの渋いボーカルなど、すべての音が耳に心地よい。ネイザン・イーストのベースラインなど最小限の音数で極上のグルーヴを生み出した。 キャッチーなメロディですが、コード進行にはジャズやR&Bのスパイス(テンション・コード)が散りばめられている。 「ギターの神」として激しいソロを弾いていたクラプトンが、1992年の『MTV Unplugged』を経て、さらに一歩進んだ大人のポップ・ブルースを確立した。 映画『フェノミナン』の主題歌。カントリー歌手ワイノナ・ジャッドが歌っていた曲のカバー。 動画→ |
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| 楽曲賞 |
エリック・クラプトン
(Eric Clapton) 「チェンジ・ザ・ワールド」 (Change the World) (作曲・作詞:ゴードン・ケネディ、ウェイン・カークパトリック、トミー・シムズ) 動画→ |
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| アルバム賞 |
セリーヌ・ディオン
(Celine Dion) 「フォーリング・イントゥ・ユー」 (Falling Into You) セリーヌ・ディオンが「声という楽器のオリンピック選手」と化したアルバム。 1曲目の「It's All Coming Back to Me Now」では、過去の恋に翻弄される女性を演じる。喜び、後悔、情熱といった感情を音色で表現し、一本の壮大な映画を観たようなドラマ的な満足感を与える。 6曲目の「All by Myself」では冒頭の絶望の淵にいるような細く震える声から、孤独を力に変えて叫ぶような中盤。クライマックスで見せる、驚異的なロングトーンと超高音(F5)。 一作の中で広いダイナミックレンジを完璧にコントロールした。 一人のプロデューサーではなく、音楽界の巨匠たちがそれぞれの得意分野を持ち寄って作った贅沢な工芸品になっている。デビッド・フォスター(王道バラード)、ジム・スタインマン(ドラマチックなロック・オペラ)、アンバート・ガティカ(最高峰のミキシング)など、10人以上の超一流プロデューサーが参加した。 |
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| 新人賞 | リアン・ライムス |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
強力なシングルがそろった年。優れた構築美を誇るシールの「Kiss from a Rose」がレコード賞と楽曲賞の2冠を達成。ヒップホップをメインストリーム文化に変えたクーリオ、R&Bの金字塔を打ち立てたTLC、そして16週連続1位という不滅の記録を刻んだマライア・キャリー&ボーイズ・II・メンらを抑えた。
アルバム賞は、21歳の新人アラニス・モリセットによる『Jagged Little Pill』が、超大物を抑えて勝利。
新人賞ノミネートは「史上最強」レベルの顔ぶれとなり、デビューアルバムが2000万枚超の怪物セールスを記録したフーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュが受賞。
| 1996年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
シール
(Seal) 「キス・フロム・ア・ローズ」 (Kiss from a Rose) シールのハスキーでありながらシルキーな、力強くも繊細なボーカルが、曲の持つ「痛みと愛」という複雑な感情を見事に表現した。 オープニングのアカペラ・ハーモニーや、オーボエのような管楽器の使い方は、ルネサンス音楽やバロック音楽のような古風な雰囲気を持っている。シールの声を何層にも重ねた緻密なボーカル・アレンジは、聴き手に没入感を与える。 リリース当初(1994年)は大きなヒットにはならず。映画『バットマン フォーエヴァー』の監督がこの曲を気に入り、映画のエンディングテーマに採用された。映画の大ヒットとともにチャートを急上昇し、全米1位に。 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「キス・フロム・ア・ローズ」 シール (作詞・作曲:シール) 動画→ |
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| アルバム賞 |
アラニス・モリセット
(Alanis Morissette) 「ジャグド・リトル・ピル」 (Jagged Little Pill) 21歳の新人アラニス・モリセットが、マイケル・ジャクソンやマライアといった絶対王者を抑えて受賞。 1990年代前半はニルヴァーナなどのグランジ・ブームがあったが、それはまだ少し「アンダーグラウンド」な香りが残っていた。アラニスは本作で、プロデューサーのグレン・バラードと共に、エッジの効いたロック・サウンドと、一度聴いたら忘れられないキャッチーなメロディを完璧に融合させた。これにより、「オルタナティヴ・ロック」というジャンルを、誰もが聴くお茶の間のセンター(メインストリーム)へと押し上げた。 アラニス(21歳)が自身の人生を深く掘り下げて書いた日記のような作品。「Ironic」や「Hand in My Pocket」に見られるように、人生の矛盾や不条理を哲学的に描くソングライティング能力が高く評価された。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | フーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュ |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 1995年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
シェリル・クロウ
(Sheryl Crow) 「オール・アイ・ウォナ・ドゥ」 (All I Wanna Do) 心地よいサウンドと気だるいボーカルが魅力。土着的なルーツ・ロックやカントリーの要素(渋いスライドギターや気だるいボーカル)に、機械的な一定のビートを鳴らし続けるヒップホップ的でフレッシュな質感を取り込んだ。 サビ以外のパートでは、歌っているというより語りかけているスタイル。「L.A.(ロサンゼルス)のバーで昼間から酒を飲んでいる人」「日曜日にせっせと洗車に励む人」を皮肉りつつ、『私も大きな夢や崇高な目的を持つことに疲れた』として、「All I Wanna Do is have some fun(ただ楽しみたいだけ)」と繰り返す。 こうした刹那的な歌詞を、強烈な太陽、乾いた空気、オープンカーを連想させるような明るい音に乗せ、「開き直り」の境地へと導く。 20世紀の美しき伝統を体現したような王道の「メイク・ラブ・トゥー・ユー」などよりも、新しさを感じさせる本作を選んだ。 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「ストリーツ・オブ・フィラデルフィア」 ブルース・スプリングスティーン (作詞・作曲:ブルース・スプリングスティーン) 動画→ |
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| アルバム賞 |
トニー・ベネット
(Tony Bennett) 「MTVアンプラグド」 (MTV Unplugged) 当時67歳のジャズ界のレジェンドによる生歌&生楽器演奏(アンプラグド)もの。古き良きアメリカの名曲群を、クールに歌い上げ、MTV世代の若者たちをうならせた。 艶やかで張りのある高音。歌詞の一言一言が、まるで耳元で語りかけられているようにクリアに届く。「Fly Me to the Moon」ではあえてマイクを遠ざけ、生の声の力で会場の隅々まで歌声を届けた。 「人間が声を出すことの根源的な素晴らしさ」を見せつけた一枚。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | シェリル・クロウ |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 1994年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
ホイットニー・ヒューストン
(Whitney Houston) 「オールウェイズ・ラブ・ユー」 (I Will Always Love You) 1990年代前半を代表する世界的な大流行歌。 ホイットニーの完璧なピッチ(音程)と、吐息さえもコントロールした繊細な表現が、強烈な引力を放つ。囁くようなアカペラでの導入から、最後のサビでの爆発的なロングトーンに至るまでの音量幅(ダイナミクス)の広さは、ボーカルパフォーマンスとしても、録音技術としても「最高到達点」と評価された。 原曲は、カントリー歌手ドリー・パートンによる素朴な別れの歌。カントリー特有のメロディラインを、ホイットニーのルーツであるゴスペルや、一つの音節を多くの音符で揺らして歌うR&B技法を用いて再構築した。その創造性も評価ポイント。 プロデューサーのデビッド・フォスターは、最小限の楽器構成から徐々に厚みを加え、有名な「静寂の後のサビ」で感情を爆発させる劇的な構成を作り上げた。ホイットニーの声の倍音を最大限に活かしたミキシング、サックスソロ(カーク・ウェイラム)の挿入タイミングなど、一音の狂いもない高度なパッケージングも、グラミー会員から支持されたようだ。 娯楽系の大衆映画「ボディガード」から生まれた曲ながら、その中身は「究極の職人技」が詰まった芸術品。 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「ホール・ニュー・ワールド」 ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル (作詞・作曲:アラン・メンケン&ティム・ライス) 動画→ |
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| アルバム賞 |
ホイットニー・ヒューストンほか
(Whitney Houston) 「映画『ボディガード』サントラ」 (The Bodyguard – Original Soundtrack Album) 全12曲構成で、うち前半の6曲はホイットニー・ヒューストンによる。「I Will Always Love You」に加えて、「I Have Nothing」「ラン・トゥ・ユー」という強力なオリジナル・バラードが同居。さらに、チャカ・カーンのカバーを完璧な現代的ダンスチューンに昇華させた「I'm Every Woman」もあり、全盛期のホイットニーが、バラードからダンスまで完璧に歌いこなしたボーカル・ショーケースになっている。 サウンドトラックがアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞するのは、1979年の『サタデー・ナイト・フィーバー』以来の快挙だった。 世界で4500万枚以上という驚異的な売り上げを記録。しばらく「モンスター・アルバム」に恵まれていなかった音楽業界全体にとって朗報だった。 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | トニ・ブラクストン |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 1993年 | ||
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| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
エリック・クラプトン
(Eric Clapton) 「ティアーズ・イン・ヘブン」 (Tears in Heaven) 1991年3月にニューヨークの高層マンションから転落死したクラプトンの4歳の息子、コナー君に捧げた曲。「天国で会えたら、パパの名前を覚えているかな?」と問いかける。カントリーやブルースの素養を残しつつ、子守唄のような優しく穏やかな旋律。 息子の死で絶望にくれていたクラプトンは、誰に聞かせるつもりもなく、自宅でギターを弾きながら「天国で会えたら・・・」という最初のフレーズとメロディを口ずさんでいたという。 その後、映画のサントラ制作のオファーを受けたクラプトンは、共作者となるウィル・ジェニングス(後にタイタニックの『My Heart Will Go On』なども手掛ける作詞家)を呼び、映画用の楽曲として完成させた。 つぶやくような弱々しい歌声。ギター(スタジオ録音盤)は、ナイロン弦のクラシックギターが使われており、クラプトンの指先の温もりや、弦に触れる繊細なタッチが伝わる。部屋で一人、亡き息子を想ってギターを爪弾いていた時の心情が、そのままレコード化されている。 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「ティアーズ・イン・ヘブン」 エリック・クラプトン (作詞・作曲:エリック・クラプトン&ウィル・ジェニングス) 動画→ |
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| アルバム賞 |
エリック・クラプトン
(Eric Clapton) 「アンプラグド~アコースティック・クラプトン」 (Unplugged) 1990年代に流行したMTVアコースティック・ライブ番組「アンプラグド(Unplugged)」シリーズの中でも断トツの音楽的価値の高さを誇るとされる回。1960年代からの伝説的ギタリストだったクラプトンが、1990年代という新しい時代に、若者から大人までを虜にした。 ライブは1992年1月16日、クラプトンの自宅に近いイギリスの小さなスタジオで、観客約300人を集めて行われた。 クラプトンはこのステージを、単なる代表曲の披露の場ではなく、自身のルーツである「デルタ・ブルース」への回帰の場とした。派手なエフェクトや大音量の影に隠れがちだった、クラプトンの真骨頂であるフィンガー・ピッキングや繊細なギターワークが白日の下にさらされた。ビッグ・ビル・ブルーンジーやロバート・ジョンソンのカバーを、1992年の最新の音響で演奏したことで、若い世代にブルースという音楽の魅力を再発見させた。 過去のロック・ナンバーを、洗練された大人の音楽に昇華させた。例えば、かつてのエレクトリック・ギターによる激しい叫びのような名曲「レイラ」は、ゆったりとしたブルージーなシャッフルとして生まれ変わった。 ピアノのチャック・リーヴェルら超一流のミュージシャンたちが、アコースティック・ライブの極致とも言える緊張感と美しさを生み出した。 1992年3月、MTVで放映され大反響。1992年8月、音源がアルバムとして発売された。全世界で2,600万枚以上を売り上げ、史上最も売れたライブアルバムとなった。 生演奏の凄さを幅広い層に伝えた意義は大きい。ライブ盤が最優秀アルバム賞を受賞するのは、1973年のジョージ・ハリスン&フレンズの「バングラデシュ・コンサート」以来、20年ぶり。「ライブ盤はスタジオ盤よりも格下」という価値観を大きく変えた。 |
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| 新人賞 | アレステッド・ディヴェロップメント (Arrested Development) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
主要3部門は、亡き父親の曲をカバーした歌手ナタリー・コールの作品によって制圧された。ニルヴァーナのアルバム『ネバーマインド』(1991年9月24日発売)がリリースされたが、アルバム賞にノミネートされず、オルタナ・アルバム賞のノミネートにとどまった。なお、『ネバーマインド』に収録されたシングル「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」(1991年9月10日発売)は翌年のグラミーにエントリーされたが、主要部門ではかすりもせず、マイナー部門でのノミネートにとどまった。「過去へのノスタルジー(ナタリー)」が「未来への爆発(ニルヴァーナ)」を実質的にシャットアウトした年となった。
せめてR.E.M.に主要部門のうち一つでも与えるべきだった。アルバム『Out of Time』とシングル「Losing My Religion」は、当時の音楽シーンを塗り替えた金字塔だった。
当時の最も影響力のある批評家の一人、ジョン・パレレス(ニューヨーク・タイムズ紙)は、この年のグラミーを受けて「あまりに保守的で時代遅れだ」と厳しく批判した。現代の音楽シーンで起きている変化(ニルヴァーナやヒップホップ)を完全に無視した「過去への逃避行」であり、年配の投票者が『昔の良かった時代』を思い出すための「同窓会」になってしまったという論陣を張った。
| 1992年 | ||
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| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 |
ナタリー・コール&ナット・キング・コール
(Natalie Cole With Nat King Cole) 「アンフォゲッタブル」 (Unforgettable) 1965年に亡くなった父ナット・キング・コールのオリジナルの歌声に、娘ナタリーが「あたかも隣で一緒に歌っているかのように」声を重ねた。 プロデュースのデビッド・フォスターは、 ジャズ特有の「スモーキーで夜のクラブのような雰囲気」を少し抑え、代わりにおしゃれなホテルのラウンジや、高級なオーディオで聴くのに適した「都会的でリッチな質感」に仕上げた。 編曲を担当したジョニー・マンデルは、ジャズ・コンボ(少人数編成)のような渋さではなく、フルオーケストラによる厚みのあるサウンドを多用。リッチな音に仕上げた。 古いアナログ録音から父ナット・キング・コールの声だけをきれいに抽出し、最新の録音技術で娘の声と完璧に同期させるのは、当時のエンジニアにとって至難の業。「本当にスタジオに二人がいたのではないか?」と錯覚するほどの自然な仕上がりは、当時の最高峰の音響技術の結晶だった。 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「アンフォゲッタブル」 ナタリー・コール with ナット・キング・コール (作詞・作曲:アーヴィン・ゴードン) オリジナルは1951年発表。40年前の曲ながら、当時のグラミーの規定では、「その年に初めて著しい顕著な成果(ヒットや再評価)を上げた楽曲」であれば、過去の曲であってもノミネートが可能だった。 この「古い曲が楽曲賞を獲ってしまう」という事態は、痛烈な批判を浴びた。 翌年からグラミーは「過去に有名になった曲、あるいは既にスタンダードとして定着している曲は、楽曲賞の対象外とする」というルール変更を行った。 動画(音のみ)→ |
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| アルバム賞 |
ナタリー・コール
(Natalie Cole) 「アンフォゲッタブル」 (Unforgettable...with Love) 全曲が父親ナット・キング・コールの持ち歌のカバー。つまり新曲ゼロ。 当時、ジャズ・スタンダードは「お年寄りの聴く過去の音楽」と思われていた。しかし、このアルバムは世界で1400万枚以上という異例のヒットになった。 音楽シーンはニルヴァーナに代表される「グランジ(荒々しいロック)」や、過激な歌詞のヒップホップが台頭し始めていた。保守的な傾向があるグラミー賞の投票会員たちにとって、ナタリーのアルバムは「これこそが私たちが守るべき『音楽の品位』であり、卓越した技術だ」という、いわば「正統派音楽への回帰」を象徴する避難所のような存在だったのかも知れない。 |
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| 新人賞 | マーク・コーン (Marc Cohn) |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 1991年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | 「アナザー・デイ・イン・パラダイス」 フィル・コリンズ 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「ディスタンス」 ベット・ミドラー (作詞・作曲:ジュリー・ゴールド) 動画→ |
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| アルバム賞 |
クインシー・ジョーンズ
(Quincy Jones) 「バック・オン・ザ・ブロック」 (Back On The Block) 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | マライア・キャリー |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 1990年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | 「愛は翼にのって」 ベット・ミドラー 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「愛は翼にのって」 ベット・ミドラー (作詞・作曲:ラリー・ヘンリー&ジェフ・シルバー) 動画→ |
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| アルバム賞 |
ボニー・レイット
(Bonnie Raitt) 「ニック・オブ・タイム」 (Nick Of Time) 【配信:アマゾン】 |
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| 新人賞 | (該当者なし) - ミリ・ヴァニリが受賞したが、後に別人が歌っていたことが発覚し賞を剥奪された。 |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
<70年代へ→>
89年 | 88年 | 87年 | 86年 | 85年 | 84年 | 83年 | 82年 | 81年 | 80年 |
| 1989年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | 「ドント・ウォリー・ビー・ハッピー」 ボビー・マクファーリン 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「ドント・ウォリー・ビー・ハッピー」 ボビー・マクファーリン (作詞・作曲:ボビー・マクファーリン) 動画→ |
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| アルバム賞 | 「フェイス」
(Faith) ジョージ・ マイケル Amazon→ |
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| 新人賞 | トレイシー・チャップマン |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 1988年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | 「グレイスランド」 ポール・サイモン 動画→ 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「アメリカ物語(サムホエア・アウト・ゼア)」 リンダ・ロンシュタット&ジェームス・イングラム (作詞・作曲:ジェームス・ホーナー、バリー・マン、シンシア・ウェイル) 動画→ |
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| アルバム賞 | 「ヨシュア・トゥリー」
(The Joshua Tree) U2 Amazon→ |
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| 新人賞 | ジョディ・ワトリー |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 1987年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | 「ハイヤー・ラブ」 スティーヴ・ウィンウッド 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「愛のハーモニー」 ディオンヌ&フレンズ (作詞・作曲:バート・バカラック&キャロル・ベイヤー・セイガー) 動画→ |
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| アルバム賞 | 「グレイスランド」
(Graceland) ポール・サイモン Amazon→ |
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| 新人賞 | ブルース・ホーンズビー・アンド・レンジ |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 1986年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | 「ウイ・アー・ザ・ワールド」 USAフォー・アフリカ 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「ウイ・アー・ザ・ワールド」 USAフォー・アフリカ (作詞・作曲:マイケル・ジャクソン&ライオネル・リッチー) 動画→ |
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| アルバム賞 | 「フィル・コリンズIII」
(No Jacket Required) フィル・コリンズ Amazon→ |
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| 新人賞 | シャーデー |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 1985年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | 「愛の魔力」 ティナ・ターナー 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「愛の魔力」 ティナ・ターナー (作詞・作曲:グラハム・ライル&テリー・ブリッテン) 動画→ |
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| アルバム賞 | 「オール・ナイト・ロング」
(Can't Slow Down) ライオネル・リッチー Amazon→ |
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| 新人賞 | シンディ・ローパー |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 1984年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | 「今夜はビート・イット」 マイケル・ジャクソン 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「見つめていたい」 ポリス (作詞・作曲:スティング) 動画→ |
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| アルバム賞 | 「スリラー」
(Thriller) マイケル・ジャクソン Amazon→ |
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| 新人賞 | カルチャー・クラブ |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 1983年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | 「ロザーナ」 TOTO(トト) 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「オールウェイズ・オン・マイ・マインド」 ウィリー・ネルソン (作詞・作曲:ジョニー・クリストファー、マーク・ジェームス、ウェイン・カーソン・トンプソン) 動画→ |
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| アルバム賞 | 「TOTO IV~聖なる剣」
(Toto IV) TOTO(トト) Amazon→ |
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| 新人賞 | メン・アット・ワーク |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 1982年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | 「ベティ・デイビスの瞳」 キム・カーンズ 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「ベティ・デイビスの瞳」 キム・カーンズ (作詞・作曲:ドナ・ウェイス&ジャッキー・デシャノン) 動画→ |
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| アルバム賞 | 「ダブル・ファンタジー」
(Double Fantasy) ジョン・レノン、ヨーコ・オノ Amazon→ |
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| 新人賞 | シーナ・イーストン |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
| 1981年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | 「セイリング」 クリストファー・クロス 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「セイリング」 クリストファー・クロス (作詞・作曲:クリストファー・クロス) 動画→ |
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| アルバム賞 | 「南から来た男」
(Christopher Cross) クリストファー・クロス Amazon→ |
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| 新人賞 | クリストファー・クロス |
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2026年の全部門→ | 2025年の全部門→ | 2024年の全部門→ | 2023年の全部門→ | 2022年の全部門→ | 2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 | 日本人受賞者→ | トップページ→
(1981年↑ | 1980年)
| 1980年 | ||
|---|---|---|
| 部門 | 受賞 | ノミネート |
| レコード賞 | 「ホワット・ア・フール・ビリーブス」 ドゥービー・ブラザーズ 動画→ |
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| 楽曲賞 | 「ホワット・ア・フール・ビリーブス」 ドゥービー・ブラザーズ (作詞・作曲:ケニー・ロギンス&マイケル・マクドナルド) 動画→ |
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| アルバム賞 | 「ニューヨーク52番街」
(52nd Street) ビリー・ジョエル Amazon→ |
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| 新人賞 | リッキー・リー・ジョーンズ |
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