2021年(第63回)のグラミー賞のページです。ノミネートの一覧です。 受賞者の発表(授賞式)は3月15日(月)に予定されています。結果・予想など。
イギリス人女性歌手デュア・リパ(25歳)が、主要3部門すべてにノミネートされました。 シングル「ドント・スタート・ナウ」がレコード賞と楽曲賞。 アルバム『フューチャー・ノスタルジア』がアルバム賞の候補となりました。
『フューチャー・ノスタルジア』はデュア・リパの2枚目のアルバム。 懐古調の電子系音楽「レトロ・エレクトロ」と、新しい「モダン・ポップ」が融合した秀作と評価されました。 その第一弾シングルとなったのが「ドント・スタート・ナウ」です。 世界10か国以上で1位を獲得する大ヒットとなりました。
「ドント・スタート・ナウ」は、
ディスコ的ななつかしさと、新しさが見事なバランスで組み合わさった曲。ユーロビート的な雰囲気もあります。
色気のあるベースラインが強烈なインパクトを生んでおり、電子音ながらベーシストが実際に弾いたかのような生々しさがあります。
2020年の音楽界は、ディスコ音楽への回帰の傾向が強まりました。
BTSの「ダイナマイト」もその一つ。
デュア・リパはその潮流の先陣を切りました。
本年度の最多ノミネートはビヨンセでした。 レコード賞、楽曲賞など9個で候補入り。 デュエット曲「サベージ」とソロ曲「ブラック・パレード」の2曲がそろってレコード賞のノミネートに選ばれました。
韓国の男性アイドルグループ、BTS(防弾少年団)が初めてノミネートされました。 最優秀ポップ・パフォーマンス賞(グループ/デュオ部門)に、 シングル「ダイナマイト」が候補入りを果たしました。 「ダイナマイト」は2020年9月、全米ビルボード1位を獲得。 アジアの曲としては、坂本九の「上を向いて歩こう(スキヤキ)」(1963年)以来、57年ぶりの快挙でした。 2020年2月発売のアルバム『マップ・オブ・ザ・ソウル7』も全米1位を達成。 2020年上半期に米国内で最も売れたアルバムになりました。
「ダイナマイト」は、BTSにとって初めてとなる全て英語のシングルです。
ディスコ・ソングです。
ファンクとソウルの要素も取り入れられています。
ディスコが大流行し、世界の人たちが踊りまくった1970年代の精神をたたえる歌詞とサウンドになっています。
2人のイギリス人が作詞・作曲を手がけました。
コロナウイルス感染拡大で世界の人たちがつらい思いをするなかで、
BTSが持っている活力やエネルギーを最大限に引き出すような「爆発的な曲」を目指して制作されたといいます。
確かに、BTSメンバーの明るい歌声を、拍手音(クラップ)やギターのカッティング、ホーンが盛り立て、弾けるようなサウンドになっています。
歌手テイラー・スウィフトの「フォークロア」(Folklore)がアルバム賞にノミネートされました。 グラミー賞で輝かしい受賞歴を持つスウィフトですが、 前2作「ラヴァー」「レピュテーション」は、アルバム賞の候補から外れていました。 今回、5年ぶりにアルバム賞ノミネートへの復帰を果たしました。
「フォークロア」はスウィフトにとって8枚目のスタジオ・アルバム。
フォーク音楽の要素を取り入れ、
全体的に詩的で落ち着いた雰囲気です。
同時に、米国インディ・ロック界を代表するバンド、ナショナルのメンバーらを主要制作陣に迎え、
新しい音響アートの世界が追及されています。
発売後、米ビルボードのアルバムチャートで8週1位を獲得。
2017年以降で最長の記録となりました。
音楽評論家にも称賛されました。
スウィフトは、 2010年に「フィアレス」で、2016年に「1989」でアルバム賞を受賞しています。
最有力候補と見られていたカナダの歌手ザ・ウィークエンド(The Weeknd、30歳)が、 全くノミネートされず、 音楽業界に衝撃が走りました。 ザ・ウィークエンドは2000年、 シングル「ブラインディング・ライツ」を大ヒットさせました。 この曲は、1980年代に流行したシンセポップ(シンセサイザー・ポップ)を想起させる親しみやすいサウンドで、疾走感あふれる独特の世界観を表現。 全30か国以上で1位を獲得しました。世代や民族を超えて厚い支持を得た曲として、受賞の筆頭候補と予想されていました。 アルバム賞でも、ウィークエンドの『アフター・アワーズ』が下馬評でリードしていましたが、 完全に無視されました。
結果発表(授賞式)は、2021年3月15日(月)(日本時間)に行われる予定です(現地時間では3月14日)。 コロナウイルスの感染拡大で、例年より遅い開催となります。 (アワード・ウォッチ編集部)
2021年のノミネート一覧( 主要4部門、 ポップ、 ロック、 ラップ、 カントリー、 R&B、 ジャズ、 テクノ/ダンス、 レゲエ、 ゴスペル、 オルタナ、 クラシック、 民族音楽、 音楽ビデオ賞) | 選考スケジュール | 2020年の結果→ | トップページ(歴代の結果)→ | 歴代の日本人受賞者→
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
レコード賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のレコード賞→ |
アルバム賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のアルバム賞→ |
楽曲賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代の楽曲賞→ |
新人賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代の新人賞→ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
ポップ歌唱・演奏賞(グループ/デュオ部門) | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
|
ポップ歌唱賞(ソロ部門) | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
|
ポップ・アルバム賞(歌唱) | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のポップ・アルバム賞→ |
2021年のノミネート一覧( 主要4部門、 ポップ、 ロック、 ラップ、 カントリー、 R&B、 ジャズ、 テクノ/ダンス、 レゲエ、 ゴスペル、 オルタナ、 クラシック、 民族音楽、 音楽ビデオ賞) | 選考スケジュール | 2020年の結果→ | トップページ(歴代の結果)→ | 歴代の日本人受賞者→
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
ロック演奏・歌唱(パフォーマンス)賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のロック演奏・歌唱賞→ |
ロック・アルバム賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のロック・アルバム賞→ |
ロック楽曲賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のロック楽曲賞→ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
---|---|---|
ラップ楽曲賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のラップ・ソング賞→ |
ラップ・アルバム賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のラップ・アルバム賞→ |
ラップ・パフォーマンス賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 | |
メロディ・ラップ・パフォーマンス賞(旧:歌とラップのコラボ賞) | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
2021年のノミネート一覧( 主要4部門、 ポップ、 ロック、 ラップ、 カントリー、 R&B、 ジャズ、 テクノ/ダンス、 レゲエ、 ゴスペル、 オルタナ、 クラシック、 民族音楽、 音楽ビデオ賞) | 選考スケジュール | 2020年の結果→ | トップページ(歴代の結果)→ | 歴代の日本人受賞者→
部門 | 受賞 | ノミネート |
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カントリー・アルバム賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のカントリー・アルバム賞→ |
2021年のノミネート一覧( 主要4部門、 ポップ、 ロック、 ラップ、 カントリー、 R&B、 ジャズ、 テクノ/ダンス、 レゲエ、 ゴスペル、 オルタナ、 クラシック、 民族音楽、 音楽ビデオ賞) | 選考スケジュール | 2020年の結果→ | トップページ(歴代の結果)→ | 歴代の日本人受賞者→
部門 | 受賞 | ノミネート |
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R&Bソング賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のR&Bソング賞→ |
R&Bアルバム賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のR&Bアルバム賞→ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
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ジャズアルバム賞(インストゥルメンタル) | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のジャズ楽器演奏賞→ |
ジャズ楽団(大規模アンサンブル)アルバム賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のジャズ楽団賞→ |
ジャズ歌唱アルバム賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のジャズシンガー賞→ |
ジャズ即興賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のジャズ即興賞→ |
2021年のノミネート一覧( 主要4部門、 ポップ、 ロック、 ラップ、 カントリー、 R&B、 ジャズ、 テクノ/ダンス、 レゲエ、 ゴスペル、 オルタナ、 クラシック、 民族音楽、 音楽ビデオ賞) | 選考スケジュール | 2020年の結果→ | トップページ(歴代の結果)→ | 歴代の日本人受賞者→
部門 | 受賞 | ノミネート |
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ダンス・レコード賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のダンス・レコード賞→ |
ダンス・アルバム賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のテクノ/EDM賞→ |
部門 | 受賞 | ノミネート |
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レゲエアルバム賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のレゲエ賞→ |
2021年のノミネート一覧( 主要4部門、 ポップ、 ロック、 ラップ、 カントリー、 R&B、 ジャズ、 テクノ/ダンス、 レゲエ、 ゴスペル、 オルタナ、 クラシック、 民族音楽、 音楽ビデオ賞) | 選考スケジュール | 2020年の結果→ | トップページ(歴代の結果)→ | 歴代の日本人受賞者→
部門 | 受賞 | ノミネート |
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ゴスペル楽曲・歌唱賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のゴスペル賞→ |
2021年のノミネート一覧( 主要4部門、 ポップ、 ロック、 ラップ、 カントリー、 R&B、 ジャズ、 テクノ/ダンス、 レゲエ、 ゴスペル、 オルタナ、 クラシック、 民族音楽、 音楽ビデオ賞) | 選考スケジュール | 2020年の結果→ | トップページ(歴代の結果)→ | 歴代の日本人受賞者→
部門 | 受賞 | ノミネート |
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オルタナティブ・アルバム賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のオルタナティブ・アルバム賞→ |
2021年のノミネート一覧( 主要4部門、 ポップ、 ロック、 ラップ、 カントリー、 R&B、 ジャズ、 テクノ/ダンス、 レゲエ、 ゴスペル、 オルタナ、 クラシック、 民族音楽、 音楽ビデオ賞) | 選考スケジュール | 2020年の結果→ | トップページ(歴代の結果)→ | 歴代の日本人受賞者→
部門 | 受賞 | ノミネート |
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オーケストラ演奏賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のオーケストラ演奏賞→ |
2021年のノミネート一覧( 主要4部門、 ポップ、 ロック、 ラップ、 カントリー、 R&B、 ジャズ、 テクノ/ダンス、 レゲエ、 ゴスペル、 オルタナ、 クラシック、 民族音楽、 音楽ビデオ賞) | 選考スケジュール | 2020年の結果→ | トップページ(歴代の結果)→ | 歴代の日本人受賞者→
部門 | 受賞 | ノミネート |
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グローバル・ミュージック・アルバム賞(旧:ワールド・ミュージック・アルバム賞) | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
※歴代のグローバル・ミュージック・アルバム賞→ |
2021年のノミネート一覧( 主要4部門、 ポップ、 ロック、 ラップ、 カントリー、 R&B、 ジャズ、 テクノ/ダンス、 レゲエ、 ゴスペル、 オルタナ、 クラシック、 民族音楽、 音楽ビデオ賞) | 選考スケジュール | 2020年の結果→ | トップページ(歴代の結果)→ | 歴代の日本人受賞者→
部門 | 受賞 | ノミネート |
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音楽ビデオ賞 | 2021年3月15日(月)の昼間発表 |
日時 | スケジュール |
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選考対象の曲のリリース期限終了 | 2020年8月31日 |
ノミネート投票 | 2020年9月30日~10月12日 |
ノミネート発表 |
2020年11月25日(水)の未明
(※正確には、11月25日(水)の午前2時=日本時間) |
本投票 | 2020年12月7日~2021年1月4日 |
授賞式(結果発表) | 2021年1月31日(日)
~日本時間:2021年2月1日(月) |
エチオピア系カナダ人の歌手ザ・ウィークエンド(The Weeknd、30歳)が、主要部門の有力候補になると予想されています。 大ヒットシングル「ブラインディング・ライツ(動画)」で、レコード賞と楽曲賞の両方でのノミネートが確実視されています。 「ブラインディング・ライツ」は、1980年代に流行したシンセポップ(シンセサイザー・ポップ)を想起させるサウンドで、疾走感あふれる独特の世界観を表現しました。世界30か国以上で1位を獲得。世代や民族を超えて厚い支持を得ました。さらに、アルバム賞でも、ウィークエンドの『アフター・アワーズ』が、米音楽メディアから筆頭候補として挙げられています。
イギリス人女性歌手デュア・リパも、主要部門でのノミネートが有望視されています。 とりわけシングルの「ドント・スタート・ナウ(動画)」に注目。 レコード賞と楽曲賞において、ザ・ウィークエンドの対抗馬になると予想する声が多いです。 また、この曲を含むアルバム『フューチャー・ノスタルジア』も、アルバム賞の候補作の一つと見られています。
『フューチャー・ノスタルジア』はデュア・リパ(25歳)の2枚目のアルバム。 懐古調の電子系音楽「レトロ・エレクトロ」と、新しい「モダン・ポップ」が融合した秀作と評価されました。 その第一弾シングルとなったのが「ドント・スタート・ナウ」です。 世界10か国以上で1位を獲得する大ヒットとなりました。
「ドント・スタート・ナウ」は、 ディスコ的な古さと、新しさが見事なバランスで組み合わさった曲。ユーロビート的な雰囲気もあります。 色気のあるベースラインが強烈なインパクトを生んでおり、電子音ながらベーシストが実際に弾いたかのような生々しさがあります。 イアン・カークパトリックらの作曲チームは、ワイオミング州の田舎町のディスコで夜を明かした後、この曲を書いたといいます。
アート系ポップの女性歌手フィオナ・アップル(43歳)も注目されています。 1997年にデビュー作で大ヒットを飛ばして以来、 アルバムを出すたびに、 グラミー賞にノミネートされてきたフィオナ・アップル。 シングル「クリミナル」(動画)では、女性ロック歌唱賞(1998年)を受賞しています。
そんな彼女が、実に8年ぶりに発表したのが、5枚目のアルバム「フェッチ・ザ・ボルト・カッターズ」(動画)です。音楽評論家から大絶賛され、「キャリア最高傑作」と評価する声も出ました。 缶から犬の骨まで、楽器以外の物を叩くを全面的に採用。 実験的なサウンドになっています。従来のジャンルで分類するのが困難。新鮮な生々しさに満ちています。
フィオナ・アップルのグラミー賞ノミネート歴は、 オルタナ部門とロック部門が中心で、 主要部門(総合部門)でノミネートされたのは新人賞だけです。 今回は、総本山のアルバム賞で候補入りが有力視されています。
最優秀新人賞に、日本人歌手リナ・サワヤマ(Rina Sawayama、30歳)がノミネートされるのでは、との期待が高まっています。 リナ・サワヤマは1990年新潟生まれ。 幼少期に英国ロンドンに転居。 イギリスの永住権を保持しています。 2020年4月、スタジオ・デビューアルバム『SAWAYAMA』を発表。 高い評価を得ました。
韓国の男性アイドルグループ、BTS(防弾少年団)の初ノミネートの行方も注目されています。 BTSは、シングル「ダイナマイト」(動画→)が2020年9月、全米ビルボード1位を獲得。 アジアの曲としては、坂本九の「上を向いて歩こう(スキヤキ)」(1963年)以来、57年ぶりの快挙でした。 2020年2月発売のアルバム『マップ・オブ・ザ・ソウル7』も全米1位を達成。 2020年上半期に米国内で最も売れたアルバムになりました。
大活躍した前年(2020年)は期待されたものの、ノミネートがゼロでした。 しかし、授賞式に招待されて、パフォーマンスを披露しました。
2021年のノミネート一覧( 主要4部門、 ポップ、 ロック、 ラップ、 カントリー、 R&B、 ジャズ、 テクノ/ダンス、 レゲエ、 ゴスペル、 オルタナ、 クラシック、 民族音楽、 音楽ビデオ賞) | 選考スケジュール | 2020年の結果→ | トップページ(歴代の結果)→ | 歴代の日本人受賞者→
ノミネートを期待されていたものの、グラミー賞のノミネートから漏れた曲やアルバムの一覧です。
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